『安達としまむら』3話感想 この作品に宇宙人は必要なのか?

3.0

『安達としまむら』第3話「二等辺トライアングル」感想です。

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前回あらすじ

島村は宇宙服を身に纏った謎の宇宙人と遭遇。彼女は知我麻社と名乗った。後日、島村は安達に一緒に授業に出ようと提案する。その帰り道、一緒に帰っていると例の宇宙人に再会。島村と知我麻が親しげなのを見て、安達はひとりで帰っていった。翌日、安達は再び授業をサボってしまう。さらに後日、安達は島村の家を訪ねる。警戒心のない島村の行動に安達はドギマギしてしまうのだった。

3話あらすじ

緊張のピークに達した安達は鞄を置いて島村家から逃走してしまう。翌日、安達は風邪だと偽って学校を休んだ。

島村は安達の家に行こうと考える。その途中に、キラキラした青い髪の背の小さい女の子と出会う。彼女は宇宙人の中身だった。

安達はルームウェア姿で島村を出迎える。顔を見て帰ろうとする島村を安達は呼び止め、次の休日に遊びに行こうと誘った。

休日。待ち合わせ場所に着いた安達。ところが、島村は知我麻に絡まれていた。知我麻は空気を読まずに、島村と安達についてくる。島村を独り占めしようとする知我麻に対して、安達は嫉妬心を抱き、対抗心を燃やすのだった。

安達の恋を邪魔する宇宙人

宇宙人の中身が出てきた。最後の最後まで中身は明かさないのかと想像してたけど、まさかこんなに早く中身が出てくるとは思わなかった。その中身は『電波女と青春男』の藤和エリオそっくり。入間人間は青髪低身長の宇宙人が大好きなのかと疑いたくなる。セルフオマージュでもあるんだろうけど。

その知我麻なのだが、正直言って邪魔でしかない気がする。安達としまむらのもどかしいイチャイチャした恋愛を見たいのに、知我麻がめちゃくちゃ出しゃばってくるせいで、それがほとんどない。知我麻の役割的には、純真無垢な女の子を追加することで、安達に嫉妬心を抱かせるというものなのだろうが、普通に人間の女の子じゃダメだったのだろうか。

まあ普通の女の子だとすると、島村がその別の女の子とくっ付くという可能性を(全くないにしても)感じさせてしまうので、テーマがブレるという判断なのかもしれない。実際に島村の友達の日野と永藤も、安達のライバルになってもいいようなポジションではあるが、この2人も百合っぽい関係だということを今回露骨なほどに明示していたので、その可能性はないですよという主張なのだろう。

また知我麻は「未来人」や「運命」というワードも使っていたので、長期的には安達と島村がくっつくための恋のキューピット的な役割もしているのではとか想像もしているけど、どうだろう。実用的にはストーリーを引き延ばすためというのもあるかもしれない。まあ、いろんな役割はありそうだけど、それを差し引いてもやっぱり必要ないとしか個人的には思えない。嫉妬する安達がかわいいと思うよりも、邪魔される安達がかわいそうとしか思えないんだよなあ。

これで安達が男だったら別にいいかなと思えるんだけど、女で女が好きというそれだけでひとつ大きな障壁があるわけだから、他の障壁はやり過ぎに感じる。それに島村も疲れて「摩耗している」とまで言ってたけど、島村のことまでかわいそうに感じてしまう。

すごくどうでもいいけど、安達が私服姿の島村を見たときのセリフ「私服もしまむら、すっごいかわいいんですけど」が、ファッションセンターしまむらで服買ってるように感じて笑ってしまった。

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