『安達としまむら』第5話「アダチズQ」感想です。
前回あらすじ
島村はジムで中年女性に突っかかられる。その女性は安達の母親だった。彼女は安達のことを友人女性に悪く言っていて、それに島村は反発する。意地の張り合いの末に安達の母親は根負け。翌日、安達は母親と久しぶりに一緒に食事をしたと島村に話すのだった。日野と永藤に誘われて、カラオケに行くことになった安達と島村。その帰り道、安達は島村に頭を撫でてほしいと口をついて出てしまう。頭を撫でる島村。安達は飲んでいた炭酸水の空き缶を、家に大切に持ち帰るのだった。
5話あらすじ
安達は島村のことが好きで、彼女のことが頭から離れなくなっていた。安達は島村とクリスマスに一緒に過ごしたいと考えていたが、そのことを島村になかなか言い出せずにいた。
島村は自分のことを授業中もちらちら見てくる安達に業を煮やして、安達に言いたいことを催促する。それでも言い出せずに、安達は島村を勉強に誘った。島村の家で一緒に勉強することに。寝てしまった島村に安達は思わずキスをしてしまいそうになる。
後日。安達は早朝に島村の家を訪ねる。そして意を決して、クリスマスの日に一緒に遊びに行こうと誘うのだった。その意味に島村は微妙な感情を抱くものの、関係性が壊れることを懸念して、深くは問いたださずに誘いを了承するのだった。
クリスマスに誘う意味
クリスマスにデートに誘おうか誘わまいかどうやって誘おうか逡巡する安達がいじらしくてかわいい回だった。特に島村に了承されたときの安達の喜びようがかわいすぎた。島村に好きという気持ちができるだけ伝わらないように頑張ってたのに、実際デートできるとなったら、顔に出まくってて笑った。
安達はクリスマスに一緒に遊びに行くことに特別な意味があると考えていた。それは島村のことが好きで、好きな人を誘おうとするから当然だと思うけど、もし安達が言うのを何度もためらわず、すんなり島村にクリスマスに遊びに行こうと伝えていたら、島村の反応も違っていたかもしれない。彼氏のいない女の子同士でクリスマス遊ぶって別にそんなにおかしなことじゃないと思うし、女子高生は普通に遊んでそう。
安達が言うのをずっとためらっていたせいもあって、クリスマスに遊びに誘うというのは安達にとって特別な意味があることに気付いた島村が「なんで?」と聞くのを躊躇ったシーンは印象的だった。一回関係が壊れると修復するのが大変だからという島村らしい理由を自身では話していたけど、それだけではないのでは思う。ちょっと引いているような感じも受けたけど、それを顔に出さないのも彼女の優しさだった。表情に出やすい安達とも対比的。
安達からしたら島村が了承するまでの思考が分からないから、とにかくクリスマス一緒に出掛けられて嬉しいってなってるけど、島村は安達とはこれ以上の関係になるのはまだ否定的なようで、安達にちょっと同情してしまう。島村は百合関係が嫌というよりも、相手が誰であっても男であっても、あまり深い関係になることを避けているような感じがある。安達は島村だからというわけじゃなく、クリスマスに誰でもいいから一緒にいたかったんだろうと自分自身を納得させていた。薄々そうじゃないことにはちゃんと気付いているだろう。安達は駆け引きも苦手そうだし、どうやって島村を攻略していくのだろうか。
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