『天晴爛漫!』第3話「DUEL」感想です。
前回あらすじ
アメリカで働き先を探すものの、東洋人は雇ってもらえず、殴らせ屋の路上パフォーマンスで小金を稼ぐことに。天晴は自動車レースに興味を惹かれ、アメリカ大陸横断ワイルドレースの存在を知り、そのレースに参加すると言い出した。深夜、偵察のためにドックへと忍び込む。そこではジン・シャーレンと名乗る女性が練習していた。彼女はレーサーを夢見ていたが、女性差別のために叶わず、隠れて車に乗っていたのだ。彼女は夢を諦めるつもりだったが、天晴の純粋さに触れ、前向きになり始める。翌日、小雨は少年が男に袋叩きに遭っているのを目撃する。助けに入るが、拳銃を見ると身体が固まってしまった。そこに謎のガンマンの男が現れる。
3話あらすじ
ガンマンは伝説のアウトロー「サウザンドスリー」のディラン・G・オルディンだった。男たちは恐れをなして逃亡する。
少年はホトトと名乗り、小雨が介抱してやった。ホトトは傷が癒えるまで、天晴たちと一緒に行動することに。アメリカ全土に詳しいホトトは天晴にとって重要な情報源になった。
ある日、世界三大自動車メーカーのひとつのBNWの御曹司であるアル・リオンがワイルドレースに参加するために、天晴たちが寝床にしている倉庫を出て行けと言われてしまう。天晴は、アルに勝ったら倉庫を使わせてくれることを条件に勝負を挑んだ。
天晴はシャーレンに頼み、ジャンクパーツを集め、蒸気船の改造に着手する。勝負は、荒野の直線コースを折り返す短距離レースに決まった。
序盤はアルの高性能な自動車に差をつけられるが、崖を飛び降りるショートカットで追い縋る。そしてゴール直前で、緊急加速装置を発動。車は大破したが、小雨だけがゴール。アルは負けを認めた。
BNWの御曹司・アル
BNWの御曹司アル・リオンとそのお目付役のソフィア・テイラーが登場。BNWという企業名に笑ってしまった。元ネタは当然BMWだろうが、BMWは1916年設立となっているので、作中の時代には存在していないと思われる。またBMWはドイツの企業だが、アル・リオンもソフィア・テイラーもドイツ人っぽい名前ではないので、BNWは違う国にあるのかもしれない。キャラクターはアルは爽やかで、ソフィアは名前通り心優しい女性という感じで、好感が持てる。
今回はようやくレースがあった。ワイルドレース本番ではない短距離レースだが、やはりレースになると俄然面白くなってはきた。短距離レースに最適化した車を製作して、精密な汎用性の高い車に勝利を収めるという展開も、なかなか熱い。最後、本体を切り離して小雨だけが吹っ飛んでいったのは、ハッタリが効きすぎているような気もするが、このアニメの世界観には合っている。
蒸気機関でガソリン車に勝つというのはスチームパンク的な要素もある。私はスチームパンク自体に全くロマンを感じないが、好きな人も多いだろう。天晴がセグウェイのようなものを開発したのには驚き。材料集めに使うんなら、普通にリアカー付きの自転車でいいんじゃないかと思うんだが。天晴の天才っぷりをアピールするのにしては、やり過ぎな気もする。
ようやくレースが始まり、盛り上がってきたところだが、来週からは放送延期。延期とはいうが、いつ終息するかも分からないので、実質的には地上波放送は中止に近いのではないかと思う。もういっそのこと、声優のアフレコはなしで字幕だけでもいいんじゃないかって気もするんだけどな。アフレコ可能になったら、円盤に声付きの完全版を収録すればいい。
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