『天晴爛漫』7話感想 バッド兄弟が愛らしすぎるキャラクター

3.0

『天晴爛漫!』第7話「FAKE」感想です。

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前回あらすじ

ディランが最初のチェックポイントにトップで飛び込んだ。補給のための滞在中、ホトトは、ギルが絶望の谷に障害物を仕掛けて足止めし、自分が先行した後に隘路を爆破させて道を塞ごうとしているのを知る。ホトトはギルに捕まり、拘束されて箱の中に詰められ、道端に遺棄されてしまった。出発の時間になっても現れないホトトに流石の天晴も心配になる。ホトトはなんとか自力で箱から脱出し、天晴に合流。スタート時と同じく後方から追い掛ける展開となった。

7話あらすじ

絶望の谷に置かれた障害物のために、参加者は足止めを食らい、障害物の除去に追われていた。天晴は改良した車でギルに追いつく。ギルの後方を走り、機体の消耗を抑えるという選択肢もあったが、他の参加者に爆破計画を知らせるために、全速力で絶望の谷に向かった。

天晴は他の参加者に計画のことを伝える。そこをギルの車が障害物を蹴散らして進んでいった。ディランはギルの手下を既に発見しており、爆破の合図を出させないようにした。手下の連携ミスで爆破が遅れ、天晴たちは爆破に巻き込まれずに済んだが、限界を出し過ぎたために天晴の車は壊れてしまう。次の補給地点まで車を引っ張ろうとする天晴のもとに、アルとシャーレンが牽引をすると戻ってきた。

チェックポイントにはギルがトップで到着。そこに天晴たちも追いつき、ギルの車の前に立ち塞がり、爆破の件を告発。レースで決着をつけようと小雨たちは引き下がるが、ホトトだけは車の前から離れなかった。

ホトトの涙の訴えにギルは感銘を受けて仮面を外す。彼はギルではなかった。2人はチェイスとトリスタンと名乗り、バッド兄弟という別のマフィアだった。しかし、ギルズスネークを首に彫った謎の人物が彼らの様子を眺めていた。

バッド兄弟がかわいい

前回の感想で「ギルは『虐殺のギル』という異名を持っている人物だとは到底思えない」と書いたけど、ギルはやっぱり本物ではなかった。しかし、こんなに愛すべきキャラクターとは思わなかった。でもキャラクター造形に一貫性がないと思う。

たとえ兄のチェイスが、デスバレーを爆破する作戦を考えたとしても、温厚そうな弟のトリスタンは止めると思うし、2人とも女子供以外には無慈悲なんだったら、天晴に車を破壊されたときは激昂してもおかしくないのに、チェイスでさえも仕方ないなという顔をしていた違和感しかなかった。

一方で「リチャード・リースマンが本当のギルという可能性はないだろうか」とも書いていたが、こちらは間違いのようだ。ただリースマンはギルの車の次にチェックポイントに入っていたし、今は先頭を走っているのでなんらかのキーパーソンであることは確実だと思う。

天晴も一所懸命釣りや火起こしをするけど全部失敗して、シャーレンに車の整備を求められたときの笑顔はかわいかった。でも、合理的じゃないことをする自分に悩むという描写があったけど、そういうのはロボットとかクローンとかなら理解できるが、あの歳の普通の人間がそこに悩むというのはやり過ぎてると思う。たとえそうでも、天晴ほどの頭脳なら自分の心情も客観視して解釈できてもおかしくないと思うし、自分の心情が理解できないという設定は必要なかったのではないか。

車がハイブリッドに変身

天晴の車がガソリンと蒸気機関のハイブリッドに変身した。でも「ガソリンエンジンの熱エネルギーを蒸気エンジンに回生することで燃料消費を抑えながら2倍以上の出力を得る」という説明はよく原理が分からなかった。ガソリンで発生した熱で蒸気機関を回すということだろうか。燃料消費が抑えられるというのは、なんとなく分かるが、2倍以上の出力というのはガソリンエンジンと蒸気エンジンの両方を点火したからという理解で正しいのだろうか。

最終的にどんな車になるのだろう。ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』のように最終的に車を巨大砲弾で吹っ飛ばすとかいうのになったら面白いかもしれないと思ったけど、そういやアルとの一騎打ちで既に小雨を吹っ飛ばしてたな。

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