『天晴爛漫!』第10話「The Bridge To Hell」感想です。
前回あらすじ
ギルの手下の襲撃でレースの続行が危惧されたが、迂回コースにより解決。ところが、リースマン(ギル)はリタイアを申し出る。レースの開始まで参加者は思い思いの時間を過ごすことになり、温泉で参加者は束の間の休息を得た。天晴はついにガソリンと蒸気機関のハイブリッド自動車を完成させた。レースが再開されるも、ソフィアをギルが虎視眈々と狙っていた。
10話あらすじ
セスは新たな趣向として、自動車と鉄道のレースを開催することにした。鉄道に対する自動車の優位性をアピールする中、ギルの雇主はレースをぶち壊しにして自動車のアピールの場を潰し、鉄道の優位性を保とうと画策していた。
ギルは鉄道をハイジャック。乗客を人質に取った。その中にはソフィアも含まれていた。列車を鉄橋の上に停車させて、レース参加者の元へやってきたギル。彼に目的は金銭だった。
レースを妨害されまいとする参加者はギルに応戦するが、ギルの圧倒的な強さに小雨やディランですら全く歯が立たない。ギルは参加者の車も破壊してしまう。
車を破壊され激昂した天晴はギルに楯突くが、ギルは躊躇なく引鉄を引いた。天晴の盾になったのは小雨だった。
ギルは列車に再び乗り込み、ソフィアを人質にとり列車を発進させ、鉄橋を爆破した。小雨をシャーレンと天晴が看護するも、小雨の意識は遠ざかっていった。
すべてをぶち壊す展開に唖然
なにこれ。天晴のハイブリッド自動車も完成して、最初はしっかりレースっぽいことをしていたが、列車がギルにハイジャックされてからはもうめちゃくちゃ。ここまで一緒に走ってきた愛着のある自動車もギルに完全に破壊され、最終的には小雨まで撃たれてしまうという悪い意味で怒涛の展開。自動車と一緒に、このアニメで今まで積み重ねてきたものも破壊されたような気がした。
ギルの妨害はありつつも普通にアルや小雨の活躍で、ソフィアを救出して、レース再開。最後はみんながほぼ横一線でゴールかなとも思っていたのだが、まさか車も破壊され、小雨までやられるとは。天晴はせっかくハイブリッド自動車を完成させたのに、まともに披露する尺もなく破壊された。今まで散々、最高の車を作ると言ってたのはなんだったんだ。どういうアニメを作りたかったのか全く分からなくなってしまった。
そのギルも、なにか車に関する大層な信念でもあるならまだ理解もできるが、行動を起こした理由が金とはダサすぎる。金が理由の割には、レースに参加したり手下に天晴たちを襲わせたり電車をハイジャックしたり、やり方が迂遠すぎるわ。
破壊された車に関しては、セスが元エンジニアだったという伏線がまだ使われてないので、彼が一緒になって車を直すのだろう。まあ車は直せばまだ一応大丈夫だけど、問題は小雨だ。
小雨は次回予告で顔に布が被っていて、本当に死亡したような描かれ方をしていたが、本当にここで退場なんだろうか。一応バッド兄弟の車が破壊されずに残っているので、その車で医師の元へと急ぐことはできそうだが、生きていたら顔に布を被せる理由が分からないので、本当に亡くなっているのかもしれない。そうだったら虚しいにもほどがある。
そもそも、小雨が天晴の盾になる理由がよくわからないんだよなあ。小雨は天晴のことを「希望」と言っていたが、そこまで天晴のことを高く買うようになった経緯が知りたい。7話でも天晴が小雨のことを絶対的に信用しているシーンがあったけど、それも違和感はあった。そこまでに天晴が小雨に一目置くことになったシーンがあっただろうか。2人の絆が強くなる過程をしっかりと描かれていたら、感情移入もできたかもしれないけど、現状では、こうすれば感動するでしょというエピソードありきな印象が拭えない。
同様にディランとクラウディアの過去もほとんど描かれてないので、ディランがあそこまで動揺する理由もあまり分からない。10話まで来て、シャーレン以外のサブキャラクターがあまり掘り下げられていないのは寂しい。
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