『天晴爛漫!』11話感想 絶望に打ちひしがれる天晴を救ったのは

3.5

『天晴爛漫!』第11話「Rain in the Dark Night」感想です。

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前回あらすじ

セスは自動車と鉄道の勝負を横断レースのイベントとして開催。ところが、列車内にギルが潜んでおり、ソフィアを含む乗客を人質に取り、レース参加者に身代金を要求した。ギルに応戦するが、圧倒的な強さに小雨やディランですら全く歯が立たず、ギルは参加者の車も破壊してしまう。激昂した天晴はギルに楯突くのだが、ギルの放った銃弾は天晴の盾になったのは小雨を穿った。ギルはソフィアを人質にとり列車を発進。シャーレンと天晴が看護するも、小雨の意識は遠ざかっていった。

11話あらすじ

小雨は唯一無事だったバッド兄弟の車で近くの街へと搬送された。小雨は一命を取り留めるが予断のない状況が続いていた。

自分のせいで小雨が瀕死の状況になってしまい、落ち込む天晴。車の修理も放り出してしまい、自分はなんの役にも立たないと無気力になり、ひとり慟哭するのだった。

一方で、レースの続行も危機的な状況となっていた。アルはソフィアの救出のために修理を急いでいたが、様々な部品が足りず、思うようにままならない。

そんな中、小雨が意識を取り戻したと連絡が入った。小雨は無気力になった天晴に技術はいつか誰かを救うと励まし、ソフィアの救出とレースの再開を願った。

気を取り戻した天晴は、諦めムードだった参加者の前で、自らがすべての車を修理すると宣言。セスも天晴の言葉に全面的な協力を申し出た。天晴は修理だけでなく、更なる車体の改造も計画していた。

小雨の生還と天晴の復活

流石に小雨は生きていた。良かった。本当に亡くなってたら悪い意味のクソアニメになるところだった。予想した通り、バッド兄弟の車で搬送するという展開だった。レースにおいて、何気にバッド兄弟が一番活躍してるんじゃないかという気がする。チェイス爛漫にタイトルを変えてもいいかもしれない。

ただ、顔に白い布を掛けるのはブラックジョークがすぎる。他の参加者はギルやその部下にたくさん殺されているのに。次回予告で白い布を被ったシーンを見せたいがために、そんなシーンを入れたんだろうが趣味が悪いと思う。

ちなみに小雨を救った輸血だが、血液型というものが分かり、比較的安全になったのが1901年移行のことで、このレースは今までの様々なシーンから推測するに1900年よりちょっと前が舞台だと思っているので、少し時期が合わない。また当時は輸血バッグなどはなかった。しかし、料理や釣りや狩りや戦いもできず、足手まといでしかないと思っていた天晴は劣等感に苛まれていたが、技術で間接的に人を救うことができるというのは、凄く励みになっただろう。天晴の技術を使ってソフィアを救出するという展開が考えられそうだ。

元気になった天晴が急に誰よりもやる気になってるのは何かかわいらしいなと思った。単純というか子供っぽいというか天晴らしい。あとで事態が収拾したら、他の参加者たちや小雨から、からかわれるネタになってそう。

最も印象的だったのは天晴が号泣するシーンだが、天晴が次第に合理性だけじゃなく、人間らしい感情を理解してきているのを印象付けるための慟哭のシーンなのは分かるけど、ちょっと演出が大げさだったような気もする。個人的には慟哭じゃなくて嗚咽の方がもっと印象深いシーンになったんじゃないかと思った。人目をはばからず泣くほど追い詰められていたいうニュアンスが欲しかったのかもしれないけど、声をあげて泣く演技は、その時間が長ければ長いほどどうしてもわざとらしく感じてしまう。

ディランとクラウディアの過去も部分的にだけど明らかになった。TJとも知り合いで、彼女を賭けて戦ったようだ。TJはレース中もずっとディランに負けっぱなしだけど、最初から最後までディランには勝てないというキャラクターなんだな。前回はどうなることかと思ったけど、今回はなんとか立て直したという感じでとりあえず安心。

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