『天晴爛漫!』12話感想 アクションシーンの作画はいいけど

3.0

『天晴爛漫!』第12話「WE WILL STOP YOU!」感想です。

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前回あらすじ

小雨は唯一無傷のバッド兄弟の車で近くの街へと搬送された。自分のせいで小雨が瀕死になってしまい、天晴は車の修理も放り出し、慟哭する。小雨は無事に意識を取り戻し、無気力になっていた天晴を励ます。気を取り直した天晴は、絶望する参加者を鼓舞する。セスも天晴の言葉に全面的な協力を申し出た。

12話あらすじ

ソフィアは囚われの身となっていた。ゴーストタウンではギルとその手下が潜んでいた。ギルの確保のためシカゴには州兵が招集されていたが、彼らの目的は大勢の人が集まるシカゴを戦場にして、人々を混乱に陥れることであった。

車の修理を終えた天晴たちは州兵が動く前にソフィアを救出しようと、ゴーストタウンに向かった。小雨も回復し、天晴たちに合流する。

ゴーストタウンでは2人ずつ5組に分かれて、ソフィアとギルを捜索する。チェイスの機転でギルのアジトとソフィアを発見することができた。

他の4組も、ギルの手下を各個撃破してアジトへと乗り込むのだった。

アクションシーンはいいけど

今回は半分以上がバトルでアクションシーンに割かれていた。PA Worksは作画に定評がある制作会社だけあって、そのシーン(特にシャーレンの戦闘シーンなんか)は見応えがあったけど、このアニメに期待していたのはバトルアクションじゃなく、レースなんだよなあ。飽きないように幕間にちょっとやるくらいなら良いけども。

最初からバトルや西部劇をやりたいのなら、そういうアニメを作ればいいのに、レースアニメと宣伝しておいて、ずっとバトルをやられるのは残念すぎる。中華料理店でさっぱりした冷やし中華を注文したのに、こってりした脂まみれのラーメンが出てきたようだ。ラーメンを食べたい気分のときには良いけど、そうでないときには騙されたとしか感じない。私はバトルアニメがそもそも好きじゃないので、最初からバトルメインのアニメだと知っていたら観なかったと思う。

次回は最終回だけど、ギルとの決戦があるのでレースシーンは最終話もほとんどなさそう。12話でギルとの戦いが終わって、最終回はちゃんとレースをやってくれるという淡い期待があったのに。

あと余談だが、シャーレンの武器が三節棍だったけど、PA Worksってなぜか三節棍好きだよなあ。2018年の夏アニメ『天狼 Sirius the Jaeger』の主人公の武器も三節棍だった。現実世界では弱い武器の代名詞でだし、アニメでもPA以外で純粋な三節棍の使用者は『闘将ダイモス』のダイモスくらいしか思い浮かばないのに。まあロマン武器なのは認めるし、ヌンチャクなんかと比べて動きがダイナミックになるので、作画の見せどころなのかもしれない。

チェイスの「なんじゃこりゃあ」は笑ってしまった。言うまでもないけど『太陽にほえろ』の松田優作のパロディー。セスが身代金の代わりに新聞紙を詰めていたという強気さには驚いたけど、最初からその計画なら、ゴーストタウンに行く前の作戦会議で、なんで仲間にまで身代金を用意したと嘘をついたのかがわからない。視聴者を騙すためだけにキャラクターが不合理な動きをするのは好きじゃないなあ。

なんか小物っぽいギル

モブキャラ同士で殺し合いをさせたり、躊躇なく手下を撃ったり、極悪非道っぽさを出そうとしているギルだけど、なんか小物っぽさが否めない。ソフィアや天晴など主要キャラクターに対しては「次は殺す」と一回温情を与えてくれるのが、その小物っぽさを醸し出している理由だと思う。一応、シカゴの混乱を主要キャラクターに見せるために生かしておいてるという理由付けはなされていたけど、それでカバーできたとも思えない。

津田健次郎の演技もいつものツダケンよりもネチネチしたわざとらしさを感じてしまって、それも逆説的に小物感を出してしまっている気がする。リースマンに化けているときの淡々とした口調の方が、何を考えてるのか分からない感じがあって恐ろしかったと思う。

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