『バビロン』10話感想 正崎がFBIに志願した理由とは?

3.5

『バビロン』第10話「決意」感想です。

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前回あらすじ

ウッド大統領は齋開化との面会を求めたが、影響力の大きさを鑑み、国務長官らに拒否された。そんな中、FBIの捜査員となった正崎はウッドと会談を行う。正崎は曲世愛の恐ろしさを大統領に訴え、曲世の調査が開始される。正崎は自殺法を導入したベニチオ市長と面会。すると、ベニチオがとあるホスピスを訪問していたという事実に突き当たる。施設職員に尋ねるとベニチオが、とある人物と電話で会話していたことが判明する。その録音を聞くと、紛れもなく曲世愛の声であった。

10話あらすじ

さらにドイツのハイデルベルグで自殺法の導入を決定された。ウッド大統領とドイツ首相オットー・ヘリゲルはテレビ会談を行った。ヘリゲル首相は自殺法に関して比較的肯定的な意見を示した。

一方で、イタリア大統領ルチアーノ・カンナヴァーロは法律が制定されても衝動的な自死を犯すものは少ないという楽観的な立場を示した。ウッド大統領は、聖職者にも自殺することの善悪を問い、思索を続けた。

正崎とハーディ捜査官はホスピスでベニチオに花束を渡された女児が、海に身投げするところに立ち会わせてしまう。ベニチオは曲世の声を聞いたあと、彼女に教唆するような言葉を投げかけていた。

ウッドは正崎を呼び寄せる。正崎はFBI捜査官になって銃を手に入れたら、曲世を始末すると話した。ウッドは彼の覚悟を知り正式にFBI捜査官に任命するが、何があっても必ず家族のもとに帰るように命令するのだった。

その後、イギリスのサウサンプトンでも自殺法が導入された。齋は導入された都市の首長が集まる自殺法都市首長会議を提案。その中継を観ている最中に、ウッドは考えを固めるのだった。

G7が曲世と齋の手中に

G7各国(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の都市が自殺法を導入した。その背後には当然曲世の介入があるわけだから、曲世の世界征服?が着々と進んでいる。その曲世はドイツに滞在しているらしいのだが、陽麻ちゃんの件で指名手配されていないのだろうか。指名手配犯はそんな簡単に出国できないはずなのだが。まさか楽器ケースの中に入り込んで、プライベートジェットで逃亡したわけでもあるまい。

その自殺法を導入した都市が集まってサミットをやるという。正規のサミットにぶつけてくるらしいので、話題性を狙ったものだろうと思うのだが、残りが2話というのが気になる。公開討論会もそうだが、齋が行動を起こすととんでもないことが起こるので、また曲世に全員やられたみたいな全滅エンドとかいうことにならなければいいが。でもここから、(何がハッピーなのか分からないけど)ハッピーエンドにはならなそう。『星合の空』みたいに投げっぱなしで終わるかも。

正崎の決意

正崎は銃を手に入れたら曲世を始末すると大統領に宣言した。本来だったら、そんなことを言うと逆に捜査官に任命されなくなる可能性があるのに、包み隠さずに言うのは彼の正義感の現れだと思う。

普通は正義と言えば、弱いものを守るとか誰も傷つけないという回答になることが多いが、『バビロン』は正義はもっと多面的なものであると結論づけている。それは大統領と聖職者との会話において「汝、殺すなかれ」と「隣人を愛せよ」が矛盾する場合どっちが先に適用されるべきなのかという議論にも現れている。

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