『デカダンス』5話感想 濃密な30分!雪上のネスト攻略戦

3.5

『デカダンス』第5話「Differential gear」感想です。

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前回あらすじ

ナツメはカブラギの特訓の成果を発揮し、ガドルを討伐していく。クレナイはナツメの戦いぶりを見て「かの力」へ勧誘し、ナツメも入隊を決めた。次のイベントは、雪山のガドルの巣(ネスト)攻略戦となった。ところが、このイベントはクリアできない設定で、カブラギ達ランカーの復活の布石となるものだった。多数の死傷者が出るため、カブラギはナツメに作戦参加を辞退するように説得するが、ナツメは頑に首を縦に振らなかった。彼女は「できない」と言われ続けた自分を覆したかったのだ。そして、ナツメは戦地へ赴くことを決断する。

5話あらすじ

ナツメの所属する第6部隊の目標は霧を発生させているガドルαの撃退であった。先行したギア達はガドルαの強さに先行したギア達はほぼ全滅。一瞬は怖気付く部隊メンバーだったが、気を奮い立たせガドルαに挑んだ。

しかしガドルαの戦闘力になす術なく味方がやられていく。ナツメも攻撃の直撃を受けそうになるが、ミンディが代わりに盾となった。ミンディがやられた怒りでガドルαに突撃するも、ナツメの攻撃は通用せず、反撃を喰らいそうになる。

そこに現れたのはカブラギであった。カブラギはナツメ達を安全な場所に移動させ、自身はリミッター解除を行い、単独でガドルαを討伐。

負けイベントのはずのシナリオが破綻したため、次のフラグが発生し、巨大ガドル・スターゲートが出現した。圧倒的な大きさを破壊力を持っているが、カブラギの支援もあり、デカダンスキャノンで討伐に成功。

ガドルの巣を殲滅し、平和が訪れたかに見えたが、無情にも新しいイベントが開始される。カブラギはフギンの元へと誘われ、バグとしての処分を受けるのだった。

濃密な30分

今回はガドルαとの戦いで30分を使うのかなと思っていたが、ガドルαの戦いは約15分で終わり、その後、超巨大ガドルのスターゲートが出現。それすらも10分程度で決着が付き、さらに新しいステージが開幕。そしてカブラギはフギンに処分されるという目まぐるしい濃密な30分だった。

ただこれらのエピソードを30分に収めたせいか、ナツメが自分の向こう見ずな性格のせいで(最後には生存していたことがわかったけど)ミンディがやられたことを特に悔やむわけでもなく、途中から部隊の一番下っ端で真っ先に突っ込んでいったナツメが隊員に撤退を指図したり、それに隊員たちが普通に従っていたりなど、慌ただしく過ぎていった場所があり、エピソードの処理に追われているような印象はあった。

最後にステージが変わる様子をクレナイやナツメたちは自分の目で確認したので、彼女たちタンカーも世界の真実に気付いたかもしれない。ナツメはシステムに認知されていないが、他のタンカー達はバグ扱いとなってしまうのだろうか。ステージが変わったと書いたけど、本当にその認識でいいのかはちょっとよく分からない。ふと、ステージが消滅して実際の地球上に戻った(出てきた恐竜のような巨大生物はガドルではなく実際の生物)なのではないかとも考えたが、そんなことをする理由はあまりなさそうなので、ギア達が言っていたように、別イベントが始まったということでいいのだろう。

世界のシステムに気付いたタンカー達がシステムに復讐するという流れが予想されるが、バグがシステムによって処理されてきたこともあり、意外とタンカーたちは今の生活でほどほど満足しているような気もしていて、実際に反旗を翻すことはあるのだろうか。例えば今の日本がシステムに支配されていることを知ったとき、システムに楯突く人がどれだけいるだろうかと思う。システムも別のシステムに支配されていると言ったような多重メタの入れ子構造的な結末もあり得そう。

カブラギはバグ扱いされてしまったが、フギンがわざわざゲーム内に入ってきて、そこで処分したということだから本体のサイボーグがスクラップになったわけではないはず。マイキーはリミッター解除でスクラップになったけど、カブラギを生かしておく理由はなんなのだろうか。復活シナリオがなくなっただけで、伝説のランカーがスターゲートを倒したということには変わりないから、まだ利用価値があると判断されているということだろうか。

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