『デカダンス』第6話「Radiator」感想です。
前回あらすじ
ナツメはガドルαの撃退に出撃。しかし、ガドルαの高い戦闘力にはなす術なく、ナツメもピンチに追い込まれる。そこに現れたのはカブラギだった。リミッター解除の結果、単独でガドルαを討伐。負けイベントのはずのシナリオが破綻し、調整前の巨大ガドル・スターゲートが出現。デカダンスキャノンで討伐し、これでガドルの巣を殲滅したはずが、無情にも新しいイベントが開始される。カブラギはフギンの元へと誘われ、バグとしての処分を受けるのだった。
6話あらすじ
カブラギはスクラップを免れ、バグ矯正施設へと強制送還された。しかしそこはバグ矯正施設とは名ばかりで、ガドルの糞を肥溜めへと投入する仕事を延々とさせられる奴隷施設のような場所だった。
バグを直し、施設から出ることを目標に仕事に勤しんでいたカブラギは、施設から抜け出せないという事実を同僚のサルフジから聞いて絶望する。ところが、サルフジによると矯正施設からデカダンスにログインしているサイボーグもいるという。
それは過去にカブラギと一緒に処分されたドナテロとターキーのことだった。デカダンスにログインする権利を賭けて、肥溜めに落ちた方が負けというデスダイブゲームを受けるのだった。
終始ドナテロが優勢だったが、カブラギはドナテロの角をもぎ取り、ドナテロをカブラギもろとも肥溜めへとダイブする。カブラギはジェット噴射でドナテロを引っ張りあげ、肥溜めから脱出。カブラギを認めたドナテロはログイン場所へと案内するのだった。
ドナテロとの再会
誰かからの横槍でスクラップではなくバグ矯正施設へと送られたカブラギ。やはりカブラギにはまだ利用価値があると判断してのことだろうか。しかし、バグ矯正施設が実質的に脱出不可能なら、スクラップと大差ないような気もする。むしろ拷問に近い労働を永遠にさせられるなら、スクラップよりも重い罰なんじゃないかとすら思う。そもそも横槍を入れたのは誰なんだろうか。システムだろうか。
穿ったような見方をすれば、矯正施設に旧知のドナテロやターキーがいることもシステムも把握していて、矯正施設からカブラギが脱出することもシナリオに入っているんじゃないかと思ってしまう。ドナテロやターキーもカブラギ以上の反システム派だから、そのうち組んでシステムに対抗するというような展開もあるかもしれない。それもシステムは予期しているのか、もしくはシステムではなく、もっと上位の存在がいるのか。
新キャラクターが何人が登場。サルフジは典型的な褌担ぎキャラクター。カブラギの先輩なのに、強い者には節操なくおもねる調子のいいキャラで、なんだか憎めなくて好き。ジルはクールで達観したような女性サイボーグ。色んな事情を知っていそうで、謎めいている。なぜ彼女が矯正施設に落とされるハメになったのだろうか。
デスダイブゲームで、カブラギがロケットを使って肥溜めから脱出したのは、その瞬間ちょっと興醒めだったけど、そのあとドナテロも武器を使用してないということが分かるというのは熱い展開だった。ドナテロは粗暴なように見えて仁義を尽くすキャラクターで、彼も憎めない。ターキーは典型的な太鼓持ちで好きじゃない。
今回は大半がサイボーグ側の話だった。デカダンス内の話よりも、サイボーグの話の方が面白いかもしれない。私がバトルシーンがあんまり好きじゃないというのもあると思うが、時折挟まれるようなコミカルなシーンがサイボーグの絵柄とマッチしているからというのもあると思う。カブラギはアバターが変わった状態でもナツメに何を伝えにいくのだろうか。次回が気になるところだ。
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