『デカダンス』8話感想 ジルが万能すぎる

3.0

『デカダンス』第8話「turbine」感想です。

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前回あらすじ

カブラギがログインすると、デカダンスにガドルが侵入していた。ミナトによると、タンカーの人口を調整するために、わざとガドルを侵入させているのだという。ナツメはデカダンスに開いた穴を塞ごうと東奔西走していた。ナツメの頑張りの甲斐あって、タンカーたちは装甲の修理に取り掛かる。カブラギは運命に抗おうとするナツメの姿を見て、システムの破壊を決心する。帰還したカブラギはドナテロにガドルの生産工場の破壊を提案するのだった。

8話あらすじ

ドナテロはカブラギの計画に乗り気だったが、ガドル生産工場に辿り着くにはいくつものセキュリティーを突破せねばならず、実質的に不可能に近かった。カブラギは、チップが抜き取られたカブラギの旧素体をミナトが保存していると確信し、それを使って生産工場に乗り込むことを考えていた。

ジルはハッキング能力を生かし、カブラギの素体の保存場所を調査。素体保管庫へと乗り込み、カブラギの旧素体を強奪する作戦を決行する。

ところが、何者かの内通によりミナトがカブラギの旧素体を保管していることがフギンに露見する。確認のためフギンも素体保管庫に訪れ、カブラギ達とあわや鉢合わせしそうになってしまう。

カブラギは執念でなんとか旧素体を盗み出し、デカダンスにログイン。生産工場の破壊には人手が必要なため、同じくチップを持たないナツメと再会して、ガドル殲滅の協力を仰いだ。ナツメは快く了承する。

ドナテロやジルはバグ矯正施設のサイボーグたちも仲間に引き入れる。ところが、ターキーはサルコジを抱き込んで、カブラギやドナテロ達を裏切ろうとしていた。

ジルは何者なのか?

カブラギがついに旧素体を手に入れたんだけど、ミナトが都合よく旧素体を保存していたり、ジルが万能すぎる能力を発揮したりで、なんだか急にご都合主義的な脚本になってしまった。ミナトはカブラギのこと好きすぎだろ。恋なのか?ミナトはシステムに逆らうような行動を何回も取っていたから、システム側のサイボーグかと思っていたが、フギンに捜査されているところを見るとやっぱり単なる一市民なんだろうか。最終的にはミナトもカブラギの仲間になるような気はする。

ジルは謎の人物すぎる。ハッキングのプロフェッショナルで、彼女がいなかったら計画は一歩も進んでいなかった。ドナテロとジルは性格がまったく異なっているけど、2人ともシステムを特別憎んでいるわけじゃなくて、結局なんか楽しそうだから、カブラギの誘いに乗ってシステムに反旗を翻しているような気がする。割と似たもの同士だと思う。

ターキーはドナテロの金魚のフンのように見えて、ドナテロを裏切っていた。フギンにミナトがカブラギの旧素体を隠し持っていたのを密告したのも彼ではないかと思う。ターキーは矯正施設で2番手ポジションについて、案外その生活が気に入っていたのかもしれないし、ドナテロを失脚させて自分が矯正施設のサイボーグを牛耳りたいという欲望もあるのかもしれない。

カブラギはナツメを救おうとしてシステムを破壊しようと考えているのだろうが、実際他のタンカーは自分たちの現実を知ったらシステムに抗うのだろうか。もしシステムを破壊できたとして、めでたしめでたしではなく、そのあとのタンカーたちの生活も描いてほしい。現実世界で独立を宣言した国家のように、自分たちで統治するようになると様々な困難があるし、あながちシステムからの脱却が、必ずしも全てのタンカー達にとっても良いことではない可能性もある。

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