『デカダンス』第9話「turbocharger」感想です。
前回あらすじ
ガドル生産工場のセキュリティーを突破するため、ミナトが保存していたカブラギの旧素体を盗み出す作戦を決行する。ジルのハッキングで、カブラギの旧素体の保存場所を発見。ところが、何者かの内通により、旧素体の存在がフギンに露見。素体保管庫を訪れたフギンをなんとか掻い潜り、カブラギは旧素体を盗み出す。同じくチップを持たないナツメと再会して、ガドル殲滅の協力を求めた。一方、ターキーはサルコジを抱き込んで、カブラギ達を裏切ろうと画策していた。
9話あらすじ
カブラギとナツメはセキュリティーを突破し、ガドル生産工場に侵入する。彼らの目的はGGS(ガドルジェノサイドシステム)を起動した後、動力炉を破壊することだった。
一方で、バグ矯正施設ではスクラップたちがガドルの糞を燃やして強烈な異臭を発生させ、クーデターを起こしていた。ところが、ターキーとサルコジはシステム側の増援を呼び寄せ、多数のスクラップが破壊されてしまう。
ターキーはフギンとも内通し、生産工場でカブラギを待ち構えていた。ジルのハッキングの援護もあったものの、フギンの高い戦闘能力にカブラギとナツメは防戦一方となってしまう。
ドナテロはターキーの裏切りに激怒。システムの増援も蹴散らし、ターキーへと迫る。ターキーはサルコジを見捨てて逃げようとしていた。サルコジはカブラギの言葉を思い出し、秘蔵のオキソンを打ち込み、火のついたガドルの糞を飲み込んで、肥溜めへと特攻。最後っ屁をぶちかます。
逆流したガドルの糞は生産工場を襲い、動力炉を破壊する。その一瞬の隙を見てフギンの元から逃亡したカブラギとナツメはGGSを起動する。ガドルはすべて消滅したが、ナツメは世界の真実を知るのだった。
ナツメがついに真実を知る
ガドル殲滅作戦は成功した。フギンと内通していたのはやはりターキーだった。裏切りのせいで、カブラギやナツメだけでは作戦失敗に終わりそうだったが、サルコジが最後にターキーに反旗を翻して、無事に作戦が成功した。好きなキャラクターなので、サルコジに見せ場があって満足。秘蔵のオキソンをケツに打ち込んだり、矯正施設や生産工場がガドルのクソ塗れになったりという下品さ。シリアスなはずのシーンだがコミカルに見えるのは『デカダンス』らしい。
ただ、作戦に対する貢献度から言えば、ジルやサルコジ、ドナテロの順で、主人公のカブラギは作戦を提案しただけで、特になにも活躍してないのはなんか残念。ナツメに至ってはレバーを引くくらいしか描かれていない。本当に彼女が必要だったのかも怪しいくらいだった。
サイボーグのドナテロの戦闘力が異常に高いのは、ジルに改造されたからなんだろうか。サイボーグはシステム側から与えられるものなら、そこまで高い戦闘力をシステムがサイボーグに持たせるのは考えにくい気がするのだが。
ナツメはついに真実を知った。『デカダンス』は2話で視聴者には世界の真の姿を明かして、タンカーは知らないという情報のズレがあるアニメなのだが、もし世界の真実の姿(デカダンスはゲームで世界はシステムにより管理されているということ)を視聴者にもここまで知らされていなかったら、最後のシーンにもっと強烈な印象があったのではと思った。
2話を見終わった時にも、この世界の真の姿は最後まで明かさない方が効果的なのではないかとちょっと思ったのだけど、そういう構成も見てみたかったな。映画だったら、最後の最後まで明かさないという選択もあったかもしれないけど、テレビアニメだと視聴を継続してもらわなければならないので、序盤で明かすことを選択したんじゃないかと想像する。
ナツメが真実を知ったけれども、まだ残りの3話がある。世界の真実に対してナツメはどんな反応をするのか、タンカーはどういう行動をするのかなども興味があるが、もう一回どんでん返しがあるんじゃないかと淡い期待をしている。例えばサイボーグの世界すら、別の世界のゲーム内だったとか。最後にもう一回2話で味わったような快感を味わわせて欲しい。
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