『映像研には手を出すな!』2話感想 知られざるアニメの技術の世界

3.5

『映像研には手を出すな!』第2話「映像研、爆誕す!」感想です。

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前回あらすじ

浅草みどりは、幼少期に『残され島のコナン』を見て、アニメに憧れを抱く。芝浜高校に入学したみどりは友人の金森さやかと、文化祭のアニ研の上映を観ていると、読者モデルとして活躍する水崎ツバメが話しかけてきた。彼女はアニメーター志望であったが、親の意向で女優になることを強いられ、黒服の男から逃げ回っていた。2人はツバメを救出。みどりとツバメはアニメ談義に花が咲き、金に目がないさやかはアニメ制作の新しい部活の創部を提案するのだった。

2話あらすじ

新しい部の設立を先生に打診しに行く3人だったが、アニメ制作はアニ研があるからと却下され、実写映画制作を主とした映像研の設立を提案される。部さえできてしまえば、とそれを了承。

映像研の顧問は藤本先生に決まり、廃屋を部室として使えるようになった。みどりは部が発足した興奮から妄想を膨らませて、ロフトから落下してしまう。さやかはその様子を動画撮影していて、資金難を解決するために衝撃映像として売ろうと考える。

翌日、ツバメは家に廃棄されていた300万のソファーを部室に持ち込む。しかし机がないことに気付き、先生に頼みに行くとアニ研の廃倉庫を紹介される。

廃倉庫には、撮影台や動画用紙などアニメ制作に必要なアナログな道具が揃っていた。夢のような空間に目を輝かせるみどりとツバメ。2人は描きかけになっていた風車の絵を完成させることに夢中になる。

時間を忘れて、絵に没頭していると外は嵐になっていた。3人は雨に打たれて帰ることになったが、充実感を感じていた。

アニメ制作の裏側

少し前のアナログ時代のアニメ制作の様子が感じられるような描写が多かった。きっとベテランのアニメーターがこのアニメを見たらノスタルジーを感じることだろう。私はアニメ制作の実際を全くと言っていいほど知らないので、へぇと感心しながら見た。

特に風車の描写のシーンでは、技術的なことをかなり詳しく語っていて、興味深かった。新しい知識を得られるのも楽しいし、アニメはそういう細かい拘りがたくさん積み重なってできているんだなと思うと、簡単に素人が批評もできないなと思った。とは言っても、好き勝手書かせてもらうけど。

風車を本物らしくする方法に「風を線で描く」「チリを舞わせる」以外の方法があると言って、妄想のシーンに入ったのだが、結局、みどりの考える最高の方法が明示されないまま終わった。これは妄想シーンの後にあった「嵐の中の風車」が答えということでいいのだろうか。

1話の妄想シーンは導入部としてあってもいいなと感じたのだが、毎話やられると少し食傷気味。私としては、アニメ制作に邁進する3人をもっと見たいので、妄想シーンに尺を取られても、という感じだ。アニメというよりも、アニメーターの技術教本を見せられている感じがする。私はただの視聴者なので、もっとストーリーが見たい。

資金調達の方法

さやかがみどりの落下映像を売って3万円を手にするのは、転んでもただでは起きない貪欲な性格が出てて良いなと思ったのだが、ツバメの300万のソファーだけは不要なエピソードだったのではないかと思った。

家から持ってくるのがありなら、お金持ちのツバメが全部用意すればいいじゃんと思ってしまう。いざとなったらソファーも売れるし。余計なことを考えさせないようにするためにも、ツバメの家からの調達は無しにして欲しかった。まあツバメの艶かしいシーンが見れたのはよかったけど。ちなみに、成人向けの二次創作は禁止らしいので注意。

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