『映像研には手を出すな!』3話感想 水崎ツバメの理想のアニメーション

4.0

『映像研には手を出すな!』第3話「実績を打ち立てろ!」感想です。

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前回あらすじ

実写映画制作をするという建前で先生の了承を得て、アニメ制作を行う映像研が設立された。部室はボロボロの廃屋で、みどりは崩壊した足場から落下してしまうほどだった。撮影台や動画用紙などアニメ制作に必要な道具は旧アニ研の倉庫から手に入れることができた。さらにみどりの落下映像が衝撃映像として3万円で売れ、修繕費も確保でき、いよいよアニメ制作が始まるのだった。

3話あらすじ

まずは手に入れた3万円で部室の修繕から開始することになった。みどりとツバメの妄想癖のせいで、作業はなかなか進まなかったが、さやかの叱咤もあり、なんとか修理を終えることができた。

部費の配分を決める予算審議委員会が開催されると聞き、それに参加することに。プレゼン10分の中で5分の尺のアニメを発表し、同好会の部費上限6万円をゲットしようと目論むさやか。ただアニメ制作期間は55日しかなかった。

さやかは技術的なことは置いておいて、とにかくド派手な作品を作ってハッタリをかますべきだと提案するが「アニメーションは動いてナンボ」をモットーとするツバメは地味でも動きを存分に堪能できるアニメを作りたいと譲らない。

そこで、みどりの提案で戦車とマチェットを持った女子高生の戦闘アニメを制作することになった。実際に動いている絵を想像すると手応えを感じる3人であった。

アニメーションは動いてナンボ

ツバメのアニメの理想はとにかく動きを感じられるアニメらしい。例として出されていたのは刀を振る侍だったが、確かにここまで動くアニメはかっこいい。だけど最近の深夜アニメじゃこんなにアクションシーンをがっつり作り込んだものはなかなか難しいのが現実だろうな。アクションはCGで作っちゃうことが多いと思うし。最近の深夜アニメだと『Re:ステージ』が結構頑張ってたなと思うけど。

『映像研』は空想シーン以外もかなり動きに拘って作っているなと感じる。特に感心したのは、3人が立つシーンや座るシーンで、すごく細かく描写されていた。ドッカと座ったり、しとやかに座ったり、3人の性格の違いが座り方や立ち方にも現れていて素晴らしい。

このアニメの制作陣の理想はきっとツバメの理想とするアニメなんだろうなと感じる。さやかはむしろ見栄え重視で、実際の制作現場でも上の立場の人から「細部にこだわったって誰も気付かないんだから、とにかく派手に」と言われていて、それをさやかに代弁させてるんじゃないかなとすら思った。さやかのセリフは原作はどうなっているのか知らないけど。

空想シーンが多い

後半部はすごく面白かったんだけど、前半パートは空想シーンが多すぎて少し微妙だった。ただ部室を直すだけじゃ確かに単調になりがちだけど、宇宙船の修繕に見立てるのはくどく感じた。特にさやかも言ってたけど、設定画のところを長々と説明するのも好きじゃない。

たださやかが壁をぶち破るシーンは笑った。いくら老朽化したと言ってもトタンを女子高生がぶち破るのは無理やろ。

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