『映像研には手を出すな!』第6話「前作より進歩するべし!」感想です。
前回あらすじ
ロボット研究会が映像研にロボットアニメの制作をオファーしてきた。映像研は校内の地下ピットにロケハンから様々なインスピレーションを得て、アニメ案をロボ研に提示しに行く。ところが、ロボ研はロボットのロマンを理解してくれないと喧々囂々。ロボ研部長はロボットに対する想いを熱弁し、みどりとツバメはそれに絆され、一緒に設定を考えることになってしまう。そうして完成したのは、工具を大量に兵器として装備したガテン系スーパーロボットであった。
6話あらすじ
アニメの制作が開始された。今回は予算審議委員会で披露したものと異なり、セリフや効果音などを加えたストーリー仕立てのアニメを制作することになったものの、パソコンがなく作業は捗らない。
さやかは内々に情報技能研究部へと打診し、高性能なパソコンを4万円弱で入手。さらにソフトも学校のライセンスの使用許可を得て、無料で確保してきた。
さらに、さやかは不法占拠を続けていた音響部に生徒会の代理として退去を命じに訪れる。音響部は壁いっぱいの音源を所持しており、映像研の倉庫を貸す代わりに、自由に音源を利用できる契約を音響部部長の百目鬼と交わすのだった。
背景は美術部に手伝ってもらうことになったが、その打ち合わせの帰り道、みどりはロボットの現実味の乏しさに再び不安が募る。
ロボットアニメを辞めようと提案するみどりをさやかは一喝し、みどりはロボットの内部構造を考え直すことで折り合いをつけるのだった。
敏腕プロデューサーの金森氏
今回は金森氏が八面六臂の大活躍だった。クリエイターの要望を汲み上げ、それを手練手管を使って、最小の予算で実現する手腕は敏腕プロデューサーと言わずしてなんと言おうか。組織にこういう人がひとりでもいたらめちゃくちゃ捗るんだけどなあ。
特に生徒会に呼び出しを喰らったときに、黒板に書いてある音響部という文字を目敏く発見し、音響部にやましいところがあるところを利用しようと思いつく手際の良さは異常だった。交渉術も巧みで、音響監督?の百目鬼も仲間にするとは。あと、浅草氏を一喝するシーンもかっこいい。アメとムチの使い分けも上手いんだよなあ。
作画はちょっと微妙
今回の作画は微妙だった。キャラクターデザイン自体のデフォルメが強いので多少崩れたところで、あまり気にはならないのだけど、動きのあるシーンでは同じシーンを繰り返し流していたり、静止画が多かったりで、作中で紹介していた作画労力を減らす工夫がかなり目についた。特に金森氏がラーメンを啜るシーンは、同じ動きの繰り返しのせいでラーメンが異常に長くなっていたりと粗が目立った。
一方で、設定画を見せるシーンなどでは動きを遅延させることで奥行きを表現しているなど凝っているシーンも見られたので、アニメ制作部分にリソースを注ぎ込んだのかなと感じた。
正直言って『映像研』の物語自体よりも、このアニメの魅力はやっぱり作画の綺麗さと、アニメ制作の裏側を知れたりするところにあると思うので、作画は頑張って欲しい。
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