『映像研には手を出すな!』第9話「コメットAを目指せ!」感想です。
前回あらすじ
文化祭前日、ついにアニメが完成。ところが、アニメ制作に反対していたツバメの両親から、文化祭に行くと連絡が入った。文化祭当日。ロボ研の協力もあり、ツバメの人気を利用して多数の観客を集めることに成功。上映会自体も大盛況に終わった。上映会にはツバメの両親もやってきており、その出来に感動する。両親は彼女の才能を認め、アニメ製作を続けることを許可するのだった。
9話あらすじ
文化祭の上映会が大成功に終わり、映像研には多数の部活から宣伝アニメ制作の依頼が舞い込んできた。しかし、さやかはそれを全て断った。
さやかは、時給1,000円換算で実働給180万円に対して、ロボ研の上映会での収益が約2万円しかなかったことを問題視していた。そこでコメットAという自主制作物即売会を目指すことになった。
さやかはみどりとツバメを誘い、芝浜の坦々麺店を訪ねる。その店主は芝浜商工会の加島で、彼はアニメオタクで文化祭の上映会で映像研のファンになった。
さやかは幼少期、叔父母が経営する雑貨店の手伝いをしていた。その頃からさやかは商才を発揮し、店の売上に貢献していた。ところが、その雑貨店はコンビニなどに押され、立地の悪さもあり閉店。物が良くとも知られなければ売れないと、宣伝の重要さを知ることになった。
映像研は加島の協力もあり、芝浜商工会のスポンサーのもと、芝浜を舞台にした町おこしアニメ制作を決定するのだった。
さやかの幼少期
このブログの感想でも何度も金森氏のことを敏腕プロデューサーだと言ってきたけど、彼女のプロデューサーとしての才能や商才は天賦のものであることが明らかになった。物が売れたときの喜びを味わった直後に店が閉じることになってしまった挫折を味わったことで、商売に対する貪欲さがより強くなったのかなと思った。
その商才は映像研にも生かされていて、利用できるものではなんでも使い、SNSなどでの宣伝も精力的に行っている。ただ不思議なのはなぜYouTubeなどの動画配信サイトにアニメをアップロードしないのだろうか。世界中に発信できるし、YouTube動画から有名クリエイターになった人が何人もいるのに、利用しないのは金森氏の性格から言って考えられないような気がするのだが。ロボ研のアニメだって、広告収入で2万円の収益など、あっという間に稼げるだろうに。
自主制作物即売会もオタクらしくて悪くはないけど、やっぱり趣味的な側面が強いように感じてしまう。商売にしたいなら、もっとガッツリ金儲けすればいいのに。ちなみに、コメットAの元ネタはコミティアだろう。二次創作ではないオリジナル作品限定の同人誌即売会である。
町おこしアニメ
次に制作するのは芝浜の町おこしアニメになった。町おこしアニメなのは別にいいのだが、またSFアニメかという気がしないでもない。浅草氏と水崎氏の趣味なのは分かるけど、個人的には別のジャンルのアニメを見てみたいなあ。きっとSFアニメにはないテクニックなども別ジャンルのアニメにはあると思うから、そういうのを知りたかった。
あと『ガールズ&パンツァー』のようにミリタリーアニメで町おこしに成功したものもあるけど、やっぱり正統派は恋愛アニメとか日常アニメとかじゃないかなあ。モデルの水崎氏のファンにはきっと女性も多いから、恋愛アニメならもっと話題になりそうな気がするのに。商売としてやるのか単なる趣味なのか、ちょっと中途半端だなと今回は感じてしまった。
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