アニメ『富豪刑事』1話感想 金にものを言わせて事件を解決

3.5

『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第1話「来た、見た、買った」感想です。

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1話あらすじ

警視庁の現代犯罪対策本部準備室に所属する加藤春と亀井新之助は銀座で開催されるクラシックカーフェスティバルの警備に駆り出された。

しかしなぜか銀座では一課が捜査を行なっていた。旧知の星野涼のイヤホンを盗み聞き、銀座に爆発物が仕掛けられていることを知る。捜査一課はその犯人を捜していた。爆発物は白いライトバンに設置されていたことが判明するが、同時期にヒロシとヨーコというカップルが強盗を企んでいた。彼らは宝石店と間違えてチョコレート店を襲撃したのち、路上駐車されていた、爆発物の仕掛けられたバンに乗って逃走してしまう。

そのピンチに颯爽と現れたのは、大富豪の御曹司で現代犯罪対策本部準備室に所属することになった神戸大助だった。神戸は金にものを言わせ、信号機を操り、バンを勝鬨橋へと誘導する。

そして勝鬨橋を跳ね上げて、バンを海に落下させた。ヒロシとヨーコはギリギリで逃げ出し、一人の犠牲者もなく解決できたものの、警察にあるまじきその手法に、加藤は反感を抱くのだった。

あらゆることは金で解決

筒井康隆の『富豪刑事』がノイタミナでアニメ化になった。原作は1975年の小説なのだが、2005年には主人公を女性化して、深田恭子が主演でドラマ化もされた。今回は主人公が男に戻っている。

ドラマの富豪刑事は、世間知らずのお嬢様が金で力任せに解決という感じだったが、アニメ版の富豪刑事は不遜な性格に金という武器が加わったような描かれ方をしていて、原作とドラマのハイブリッドという感じだろうか。正直言って、あんまり好感を持てるような主人公ではない。個人的にはドラマ版が好きかな。余談だけど、深田恭子っていつになっても可愛いよね。

そしてアニメ版はやはりと言ってはなんだが、腐女子をターゲットに意識しているのは明らかだろう。オープニングにジャニーズのSixTONESが起用されているのもその一環かもしれない。SixTONESの曲はそこそこ好きなのだが、オープニングにはあんまりピンと来なかったな。全体的にオシャレな雰囲気だが、BGMがくどく感じるところもあり、オシャレになりきれていない印象はある。

ストーリーは1話は比較的コミカルで、まあまあ面白かった。勝鬨橋から車を落下させるなど、ビジュアルのインパクトもあって、1話としては悪くなかったと思う。ただヒロシが不甲斐なさすぎて、ヨーコが都合の良すぎる女に描かれすぎてるのが、少し気に食わない。あんな男に絆されたらあかんよ。あと、つまらないツッコミだけど、現在は勝鬨橋に電気が通ってないので、いくら金を注ぎ込んでも開閉はされない。

不満点と言っていいか分からないが、気になるのは声優で、主人公の神戸が大貫勇輔という俳優で声優初挑戦なのだが、やっぱり上手いとは言えない。ただ脇を固める声優が、第一線の声優ばかりで上手いので、比較するのは酷だろう。むしろ初挑戦にしては上手な方かもしれない。筒井康隆も出演していたのは笑った。

作品情報

イントロダクション

ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる―!

スタッフ・キャスト

スタッフ

原作:筒井康隆 / ストーリー原案:TEAM B.U.L / 監督:伊藤智彦 / シリーズ構成・脚本:岸本卓 / キャラクターデザイン:佐々木啓悟 / サブキャラクターデザイン:田辺謙司 / 美術設定:藤瀬智康・曽野由大・末武康光 / 美術監督:佐藤 勝・柏村明香 / 色彩設計:佐々木梓 / メカデザイン:寺尾洋之 / CG監督:那須信司 / 撮影監督:青嶋俊明 / 編集:西山茂 / 音楽:菅野祐悟 / 音響監督:岩浪美和 / 音響制作:ソニルード / スタイリングアドバイザー:高橋毅 / ガジェットコーディネート:ギズモード・ジャパン / アニメーション制作:CloverWorks

キャスト

神戸大助:大貫勇輔 / 加藤春:宮野真守 / 清水幸宏:塩屋浩三 / 仲本長介:神谷明 / 亀井新之助:熊谷健太郎 / 佐伯まほろ:上田麗奈 / 湯本鉄平:高橋伸也 / 武井克弘:小山力也 / 星野涼:榎木淳弥 / ???:坂本真綾 / ヒュスク:興津和幸

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