『富豪刑事』5話感想 パニックルームに閉じ込められた神戸の危機

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『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第5話「もし金を汝の召使としなければ、金は汝の主人となるだろう」感想です。

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前回あらすじ

神戸と加藤は野村毅という少年のペットのシロを捜すことに。しかし、神戸はスマホを車内に忘れ、ヒュスクが使えなくなってしまう。その日は結局シロを発見できず、財布も持たない神戸は加藤のアパートに一泊することになった。神戸は意外にも庶民的な料理に舌鼓を打ち、加藤も気を良くして酔い潰れてしまう。翌日。神戸が犬を連れて現れた。シロは既に車に轢かれて亡くなっていて、毅を悲しませないためにシロの兄弟犬をブリーダーから購入したのだった。

5話あらすじ

ポリアドル共和国からアルバレス大統領が来日。共和国に巨大なダムを建設するというプロジェクトのためだった。捜査一課と現対本部に大統領の警護の任務が下される。

大統領の会談相手が神戸であった。共和国大使館で会談中、シェフが何者かに殺害されるという事件が発生する。テロを警戒した警察は、大統領と神戸をパニックルームへと案内する。

ところが、そのパニックルームのクローゼット内にはVXガスが噴射される時限爆弾が仕掛けられていた。さらに周囲には通信妨害電波も発生しており、パニックルーム内に閉じ込められてしまう。

加藤は大使館から逃亡する男を発見し、追跡するもビルの上から飛び降りて自殺。しかし、その男が持っていたパニックルームの星形の合鍵と同じ形状のものを大使館の掃除夫が持っていたことに気付く。

掃除夫の合鍵でパニックルームの開錠に成功。間一髪で大統領と神戸は部屋から脱出することができた。犯人はダム建造に反対する立場の人間であった。

プロットと設定がかなり杜撰

今回は割とシリアスなストーリー。神戸も閉じ込められてしまったために、お金を使って解決ということもできず、さらに静江の到着も事故で遅れ、絶望的と思ったところに加藤の助けが入るという脚本なのだが、その設定がかなり杜撰だった。

まず、一番おかしいと思ったのはパニックルーム(セーフルーム)が外側からしか施錠、開錠できないというもので、普通は内側からしか施錠できないようにしないとおかしい。外側から開錠できるのなら避難室としての用を成していないと思う。また犯人はどのようにして大使館内の構造を把握して、合鍵を作成したのかというのも謎だ。掃除夫もそうだが、そんなに簡単に合鍵を作れるようなシステムを大使館内に設置するというのはセキュリティ上の問題がありすぎる。

また、要人の警護に凶悪事件担当の捜査一課が出てくるのも不自然だし、掃除夫が合鍵を作ってパニックルーム内でひとりでナニをやってたというオチはちょっと下品すぎて閉口ものだった。あのおじいちゃんはそんなに元気そうには見えない。普通に昼寝をしていたとかそういうので良かったと思う。生々しいのは現在放送中の別のアニメで十分間に合っている。

でも佐伯まほろの出番が多かったのは嬉しかった。上田麗奈のゆるふわな声がキャラクターによく合っていてかわいい。

ただ伏線らしき重要と思われるシーンもあった。神戸大助が神戸家の跡取りをするつもりはないと発言したことや、爆弾の解除方法を教える権限が与えられていないというシーンだ。また、仲本長介というベテラン刑事が神戸家の系列会社に妙に精通しているのではと見られるような描写もあった。神戸家の内紛がこれから起こるのではというのを予感させるような演出だった。

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