『富豪刑事』6話感想 ユーモアは鳴りを潜めてシリアスが加速する

3.0

『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第6話「悪銭身につかず」感想です。

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前回あらすじ

ポリアドル共和国から大統領が神戸との会談のために来日。会談中、シェフが何者かに殺害されるという事件が発生。テロを警戒し、大統領と神戸はパニックルームへと移動する。ところが、そこには有毒ガスの時限爆弾が設置されていた。周囲には通信妨害電波も発生し、神戸たちは閉じ込められてしまう。加藤は不審な男を発見し、追跡するが男は自殺。それでも、男が持っていた星形の合鍵と同じ形状の鍵を大使館の掃除夫が持っていたことに気付き、パニックルームの開錠に成功。神戸は爆弾の製造元に疑念を抱いていた。

6話あらすじ

加藤は、先の大統領暗殺未遂事件に関して、被疑者を自殺させた件に対して、現対本部の仲間の裏切りもあり、警視総監から事件にこれ以上関わることを禁じられてしまう。

仲本は独自に捜査を進め、爆弾の製造には水尾フューチャーテクノロジーが絡んでいると確信。海外事業部長の井村に接触する。神戸は仲本を監視しており、井村の自動車をハッキングし、暴走させ、彼女を危険運転致死傷罪容疑で逮捕する。

取調は神戸との繋がりのある警視総監の指示で、神戸に一任された。神戸は井村が、妨害電波を発生させる物質を神戸商事のポリアドル支店を通して不正輸入していることは突き止めるが、井村は口を割らず、ヒュスクの命令拒否もあり、行き詰まる。

仲本は井村の息子の不祥事をタネに井村を強請り、情報を引き出そうとする。刑事らしくないやり方に加藤は反発し、独断で井村を逃してしまう。ところが、井村が乗り込んだ車が爆発するのだった。

加藤は、なぜ仲本がこれだけ固執しているのかを清水室長に訊ねる。清水はロッカーに遺された「神戸小百合殺害事件捜査本部」の看板を見せるのだった。

シリアスが加速する

前回もゆるふわだった4話に比べて比較的シリアスな話だったが、今回はそのシリアスさが加速。5話までに感じていた『富豪刑事』らしいユーモアはすっかり鳴りを潜めてしまった。唯一笑えるシーンは、加藤が現対本部の仲間に速攻で裏切られたところだけだった。

色々と気になるシーンはあったのだが、最後の車の爆破は印象に残る。あれは本当に神戸がやったのだろうか。神戸からしたら重要な情報源である井村を殺害するなんてことはあり得ないと思うのだが。車が爆発した瞬間に、情報の漏洩を恐れた水尾フューチャーテクノロジーが仕組んだことだと思ったのだが、そうじゃないのかな。勝手に暴走した車に乗って帰ろうとする井村もある意味怖い。

これから先は神戸財閥のお家騒動とそれにまつわる殺人事件の謎(神戸小百合殺害事件)がメインになってくるようだ。神戸茂丸という人物が名前だけ出てきていたが、彼と神戸小百合、神戸大助が対立しているという構図でいいのだろうか。神戸は仲本の捜査を邪魔しているような動きをしているが、これはむしろ神戸自身の正義感や復讐心?に突き動かされているだけで基本的には警察と最終的な目的は同じように思う。

仲本は元捜査一課だったらしいが、神戸小百合事件を深追いしすぎて今回の強請りのような刑事らしからぬ手法が問題視されて、閑職の現代犯罪対策本部に異動になったのかなと思った。神戸は神戸小百合事件の真相を追うために警官になったんだろうなとも思う。

しかし、今回はもう一人の主人公のはずの加藤の存在感がかなり薄かった。今回だけ見た人は、神戸の相棒は仲本だと勘違いしそうだ。

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