『富豪刑事』9話感想 加藤の神戸のコンビがようやく戻ってきそう

3.0

『富豪刑事 Balance:UNLIMTED』第9話「金で開かない扉はない」感想です。

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前回あらすじ

神戸は武井を自邸で勾留し、取り調べを開始。そんな中、茂丸がアドリウムを研究していた第三研究所の場所が神戸家の別邸だと判明する。神戸と加藤は別邸へと向かった。ところが、その間に神戸家に侵入者が現れる。侵入者は鈴江を上回る権限でセキュリティーを突破していく。侵入者は仲本と武井の元を殺害。加藤は侵入者を阻めなかった神戸を責めるのだった。

9話あらすじ

仲本と武井の事件に対して、捜査一課は重要参考人として加藤の身柄を拘束した。加藤はことの顛末を星野に説明する。

神戸は監視カメラの映像から、侵入者の車が渋谷区宇田川町のコインパーキングに停車していることを突き止める。しかし、その車は罠であった。

一方、加藤たち現対本部は、仲本が命と引き換えに侵入者に取り付けたサイコロ型盗聴器から、侵入者が大浦埠頭にいることを突き止める。そこに停泊していたのはパナマ船籍の大型タンカーだった。加藤はそこに乗り込む。

神戸は都内のスマホに「グルットナ」というアプリの広告を配信。これにより都内各地の状況をカメラで収集。同じく、侵入者が大浦埠頭にいることを突き止めた。神戸は特殊スーツに身を包み、タンカーに乗り込んだ。

タンカーには神戸茂丸とフランツ・ワインスキーという用心棒が乗っていた。アドリウムにより電子機器が使えなくなり、神戸はフランツに追い込まれる。フランツの背後には加藤がいたが、彼は過去の銀行強盗事件でトラウマを抱えていて、引き金を引くことができなかった。

急にバトルアニメになった

仲本と武井はどうやら本当に殺されていたようだ。前回の感想で「仲本のサイコロが最後1つ減っていたから、本当に亡くなった可能性の方が高そうな気がするんだけどなあ。サイコロは証拠のために犯人のポケットにでも忍ばせたとか。」と書いていたけど、その通りだった。でもサイコロが盗聴器と受信機だとは思わなかったな。間違えて受信機の方を相手に忍ばせそうで怖い。

終盤は急にバトルアニメっぽい雰囲気になった。フランツは謎の電子銃(アドリウムライフル?)を持ち出すし、神戸は謎のスプレーで戦闘スーツに変身するし、SFバトルものかと。『富豪刑事』はとにかく金に糸目をつけずに解決するというテーマだけど、アニメはガジェットが現実世界にないものばかりだから、あまり金を使ってという感じがない。富豪刑事というよりもSF刑事という感じだ。でもその中でも「グルットナ」は良かった。私の思う『富豪刑事』らしいお金の使い方だった。

今回のハイライトとまでは言わないけど、神戸が警察手帳を放り投げるシーンは印象的だった。しかし、警察としてではなく、神戸家の跡取りとして父親を追いかけるという意味なのだろうが、正直今までも警察のレベルを遥かに逸脱した行動を起こしている上に、警官になったのも神戸小百合事件の情報を得るためというのが大きいだろうから、普通の刑事ものに比べて警察手帳を放り投げるという行為があまりに小さく感じてしまう。加藤が捜査一課のバッジを放り投げたのとも重なるっていう演出なんだろうけど、その行動をするまでの覚悟が2人では全然違うような気がする

武井が加藤の辞表を取っておいたというシーンがあったが、今のままでは武井の印象が最悪で、加藤が武井の仇を取る動機がないから、付け加えられたエピソードという感じだった。武井は警察の腐敗の象徴として最後まで悪者で良かったような気もするけどなあ。

まあなんにせよ、ようやく神戸と加藤という主人公コンビが活躍しそうな展開になってきた。残り2話だと思うけど、ラストはこれまでの伏線を全部回収して気持ちよく終わってほしい。

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