『ゲキドル』2話感想 アニメが醸す不気味な空気感に惹きつけられる

『ゲキドル』第2話「欲望という名の劇場」感想です。

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2話あらすじ


アリスインシアターの演出家の榊原かをるは、何度か部屋の電気を止められるほどの財政難にあえいでいた。そこで劇場のメンバーは、一肌脱いでアイドル活動をして劇場の知名度をあげようと試みる。ところが、秋葉原での初めてのライブ中に停電のアクシデントに見舞われる。せりあは即興で演劇の一幕を再現し、観客を惹きつけた。ライブは成功を収めるが、あいりはアイドル活動に対して何か思うところがあるようだった。

あいりの過去

劇場に人を集めるためにアイドルになって対バンを行うという流れは、正直言ってむりやりだと思ったが、現実世界で今をときめく女優たちも、若い頃はアイドル活動をしていた人もいるということを考えると、あながちむちゃくちゃとまでは言えないのかもしれない。今回はあいりの過去が少し垣間見えた。次回では深くあいりの過去にフィーチャーするのだと思う。

スーパーマテリアルシアターの看板女優の雛咲いずみはかつて、各務あいりのパートナーを務めていたということが明らかになった。いずみはメジャーになりたいからと、アリスインシアターを辞めてスーパーマテリアルシアターに移った。その際に、あいりに対していい話っぽく、アリスインシアターを牽引する女優になってほしいと語っていたが、あいりからすれば捨てられた(裏切られた)ようにしか思えない。彼女がことあるごとに、スーパーマテリアルシアターに対して敵対心を見せるのも、その過去が影響している。

またアイドル活動に対して劇団で唯一反発していたが、それもあいりの過去に理由がありそうだ。ライブ後、ファンに「あいあい」と呼ばれていたということは、過去に彼女は普通にアイドル活動をしていたのだろう。榊原かをるに対して、ビルのオーナーが「いつもサービスしてもらっている」と言ったり、アリスインシアターのスポンサーが風俗を運営していたり、妙にそっち系のほのめかしが作中に散らばっているので、もしかすると性的なトラブルなどがあったのかもしれないと考えてしまう。エンディングも妙にえっちだし。

SF要素が本編にどう絡んでくるか?

『ゲキドル』でもう一つ気になるのは、世界同時都市消失などのSF要素だ。今回はそれに加えて、せりあはあの若さで一人暮らしをしていること、しかもぬいぐるみを家族に見立てていてなんとも言えない不気味さがあった。また、アバンではありすちゃんという謎の存在が出てきたのも引っかかる要素だ。せりあが友達の名前を下の名前で呼びたがらないのも、ありすを失ったトラウマがあるのかもしれない。連発する停電も、それに対して観客が冷静なのも、世界同時都市消失などの影響をうかがわせる。アニメ全体に広がっている不穏な空気感が、次に何が起こるんだろうと作品にのめり込ませる。SF要素がうまく本筋(SFとアイドルどちらが本筋かわからないが)と絡んでくれば名作になる予感がする。

小ネタだが、サブタイトルは舞台のもじりになっている。今回はテネシー・ウイリアムズの『欲望という名の電車』が元ネタだろう。次回の「アイリを待ちながら」はサミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』が元ネタになっている。1話のサブタイトル「芝居」はよく分からないな。

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前回あらすじ

世界同時都市消失に見舞われた池袋。スーパーマテリアルシアターの看板女優・雛咲いずみの演技に魅せられた女子高生の守野せりあは役者に憧れを抱いていた。ある日、浅葱晃からアリスインシアターの劇団員募集のビラを受け取ったせりあは、劇団の見学に訪れる。そこで劇団員の各務あいりの無茶振りで、いきなり練習に参加することになったせりあ。披露した演技は素晴らしいもので、彼女は女優としての才能を開花させる。

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