『グレイプニル』第4話「変身願望」感想です。
前回あらすじ
手がかりを求め、紅愛の姉である江麗奈の制服の匂いと同じ匂いのする人物を探し出し、彼女につながる情報を得ようと考えた。駅で待ち伏せをしていると、なんと江麗奈本人が現れた。紅愛は射撃を試みるが、修一に無理に制止されたため、弾丸が逸れ、江麗奈に反撃を許してしまう。ところが、彼女は攻撃をすぐに解いた。江麗奈は、修一が化け物になったのは自分の責任だと告白し、修一になら殺されても仕方がないとまで語り始めた。ところが、紅愛が声を出した瞬間、江麗奈が豹変。再び修一に襲いかかるのだった。
4話あらすじ
江麗奈は修一の首をもぎ取った。紅愛は激昂し、江麗奈に発砲するも、何のダメージも与えられず、逆に返り討ちに遭ってしまう。
江麗奈は、今までの行為は紅愛のためにやったものでもあると話し、星を象ったコインを紅愛に渡して、とあるホテルに行けと指示し、その場を去っていった。紅愛は修一との約束を守ろうと、こめかみに銃を当てるが、修一の声で思い留まる。修一はまだ生きていたのだ。
指示された場所に行くと、そこにはイケメンの男がいた。彼の渡したドリンクで修一の首はくっつき、無事に生還した。紅愛は修一を抱擁し、彼の生還を泣いて喜んだ。
男は自分を宇宙人と名乗り、コインを集めているという。そのコインは、宇宙人が精神や知識をデータとして圧縮したものだったが、事故で地球上に飛散してしまったらしい。コインを100枚集めると世界を滅ぼすことすらできるようになるという。
修一は学校で、三船奈々から話し掛けられる。修一は奈々に、明日世界が消滅するとしたらどうするかと真剣な表情で尋ね、奈々を困惑させる。彼女の答えに修一は覚悟を決め、コイン収集に参加し、背後に渦巻く悪意を阻止しようと立ち上がるのだった。
コインの謎と宇宙人の目的
コインの謎が明らかになった。コインを100枚集めると何でも望む通りになるという、宇宙人の好きそうなドラゴンボールのような設定が出てきた。江麗奈もそのコインの争奪戦に参加しているようだが、彼女が本当のラスボスとはあまり思えない。紅愛との会話のときに誰かから電話が掛かって来ていたし、他に黒幕のような存在がいるのではないかと一瞬想像したが、彼女が誰かに指示している可能性のほうが高いかもしれない。
その江麗奈だが、考え方は完全にぶっ飛んでいるとはいえ、紅愛の話から感じる印象よりは幾分か人間味があるように感じた。紅愛のことを(彼女の壊れた思考なりに)慮っているようにも思う。ただ、それが紅愛にとっても自責の念に繋がって、憎しみだけでいられないという辛さになっているのだと思うけど。
紅愛がデレ始めたのがかわいい。あられもない姿を見られても平気な顔をしているくせに、案外清純というギャップが、よりかわいさを引き立てている。あと、奈々も修一のことが好きっぽい。照れた奈々の表情が大好き。奈々は今のところ、あくまでクラスメイトだけど、物語にどう絡んでくるのかが気になる。彼女も化物に変身したりするのだろうか。それとも、紅愛とのラブコメのような立ち位置になったりもするのだろうか。
修一がメガネを外したのも、よくある手法だが、彼の考え方が前向きになったのを印象付ける仕掛けになっている。まあ個人的には女子生徒に「雰囲気変わったね」とまでわざわざ言わせなくてもいいかなと思ったけど、原作が漫画なので、静止絵だけでは伝わりにくいというのがあるのかもしれない。
えっちなのはいつもと変わらず、特に修一の中から這い出てくるシーンは良かった。ボロボロになった紅愛も何だか擽られるものがある。修一も紅愛に上着をかけてあげてて優しいが、下着にワイシャツだけの紅愛は、作者の嗜好を感じさせた。戦闘シーンは短かったものの、スピード感があったし、作画も今までと雰囲気が少し違って見えたけど、比較的安定していたと思う。まあ今期はアニメがまともに放映されるだけでもありがたいと思うべきなのかもしれない。次回も通常通り放送されるようなので何より。
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