『グレイプニル』13話(最終回)感想 全体を通しての感想

3.5

『グレイプニル』第13話(最終回)「二人で一つ」感想です。

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前回あらすじ

幼少期に塾の仲間だった海斗、直人、ほのか、愛子、そして修一と江麗奈だったが、高校時代に愛子のイジメを苦にした自殺から全てが狂い始める。ほのかは友人達のために、コインの力で愛子に成り代わったのだが、海斗は、父親の殺人事件をきっかけに周りから疎まれていたほのかが愛子の立場を手に入れるために、愛子を殺害したのだと勘違いし、ほのかを絞殺してしまう。取り返しのつかない過ちを犯した海斗は、失意からコインの力で世界の消滅を望んだ。その後、海斗は姿を消し、街にほのかに似た幽霊が徘徊し始めた。

13話あらすじ

修一と紅愛は、千尋と陽太にチームが持っているコインを全て渡して、紗耶香のチームはゲームから手を引くように提案する。千尋は申し出を一旦引き取り、チームで相談した。

紅愛は修一の記憶に欠損があることを訝しみ、彼の身辺を探っていた。修一の家を訪ねると、そこは掃除も一切されていない廃屋同然だった。修一の記憶が操作されていることを確信した紅愛だったが、修一は紅愛を江麗奈と重ねて感じ取り、過去の記憶が断片的に回復する。

紗耶香は相談の結果、紅愛にコインを全て渡すと約束するが、実際は紅愛を欺いて、コインを全て江麗奈に託そうと考えていた。千尋は河川敷で江麗奈にコインを全て渡すも、そこに修一と紅愛がやって来る。

修一は江麗奈の記憶を完全に思い出した。江麗奈は修一をほのかから守るために、修一の記憶を改変していた。自分を守るために、記憶を消した江麗奈に怒りとやるせなさをぶつける修一だったが、そこにほのかが現れる。

ほのかは修一を追い詰めるが、江麗奈が間一髪で修一の記憶を再び消去し、ほのかは去っていった。

座りの悪いエンディング

最終回。あと1話でどうやって蹴りをつけるのだろうかと先週思っていたが、案の定というかやはり、おれたちの戦いはこれからだエンドだった。途中、修一の家が廃屋同然になっていたところまでは、不穏な雰囲気をヒシヒシと出ていて引き込まれたものの、ラストの記憶を取り戻したのに、再び記憶を改変させて終わりというのは、これまでの13話を全てなかったかのようにリセットするような感じがしてモヤっとする。

直人の能力も明らかになってないし、修一が中身がからっぽの着ぐるみに変身した意味も明らかになっておらず、生煮えな感じが否めない。修一は自分の身を犠牲にして、ほのかを着ぐるみの中に封印しようと考えたのかなとも思ったけど、どうだろうか。

紅愛に関しても、彼女は最もキーパーソンのはずなのに山田塾との関係がなく、修一との繋がりも一切なかったのも違和感がある。1話で修一が紅愛のパンツを脱がせようとしたり、最終回でいきなり襲おうとしたことから、性的欲求だけではない何かがありそうなのだが。それらの答えを知りたければ原作を読めってことなんだろうけどさ。

千尋が紅愛ではなく江麗奈にコインを託したのは、修一を救い、ゲームを終わらせるためには江麗奈に協力した方が可能性が高いと踏んだからだろうか。紗耶香チームがそう決断した裏側を見てみたい。千尋が陽太のバイクの後ろに乗って、修一に別れを告げるシーンは、修一から陽太に乗り換えたのを暗示しているようで、千尋の意外と強かな内面が良く出ていたと思う。

奈々は最後までゲームに絡むことはなかった。彼女は修一の日常の象徴するキャラクターだったのだろう。修一が非日常に足を踏み入れていくに従って彼女の出番が徐々に減っていき、最後は街を去る(日常が失われる)までになった。ゲームが終わったとき、また彼女が修一の元に戻ってくるかもしれない。

全体を通しての感想

最初はえっちなシーンだけが売りのアニメかと思っていたが、序盤から中盤までは、脚本や演出も悪くなかったと思う。特に戦闘シーンは良く動いていて、メリハリのあるアニメーションになっており、爽快感があった。えっちなシーンも、細部に制作陣のこだわりが感じられて良かった。放送延期になってしまうアニメが多い中でこのクオリティで最後まで放送できたことは素晴らしいことだと思う。

終盤にかけてはシリアスな展開が多くなって、お色気シーンは少なくなっていた。まあそれはいいとして、やっぱり最終盤にかけてのストーリー展開が不満だった。12話からは急に新キャラクターも出てきて、とりあえず、なんとか物語に幕を下ろしたという感じだった。ストーリー自体はこのままでも、もうちょっとストーリー構成は改善できるところがあったのではないかと思う。12話の感想でも書いたが、山田塾の回想を各話に散りばめて、最後に伏線を回収すると言ったような見せ方もあったのではないか。

キャラクターは可愛かったし、東山奈央さんの紅愛は気怠げな艶かしい感じが巧く表現されていてぴったりだった。BDが売れれば2期も、と言いたいところなんだけど、なんか噂では円盤が出ないとかなんとか(ソースなし)。原作のストックも少ないみたいだし、残念ながら、2期はなさそうかな。

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