『GREAT PRETENDER』6話感想 コンフィデンスマンになるかコツコツ働くか

3.5

『GREAT PRETENDER(グレートプリテンダー)』第6話「CASE2_1 Singapore sky」感想です。

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前回あらすじ

工場が完成。エダマメはサクラマジック製造のフリをし続ける中、ポーラが工場に乗り込んでカッサーノを制圧した。ところが、アビーが銃を構えたため警官らが発砲。ローランとアビーが撃たれてしまう。約束を反故にされたエダマメは逆上。その隙にカッサーノはバルブを操作し、チャンバーを爆発。工場は瓦礫の山と化した。エダマメは満身創痍ながらカッサーノを取り押さえるも、ポーラは賄賂を受け取って彼を見逃してしまう。昏倒させられたエダマメが目を覚ますと、そこはローランの別荘だった。実はポーラ(シンシア)もローランの仲間で、終始一貫がローランの詐欺計画だった。圧倒されたエダマメはコンフィデンスマンになることを決心し、日本に帰国して今までの罪を償うために自首するのだった。

6話あらすじ

パワハラ社長のダニーを標的にしたローランは、とあるバーでポーラをダニーに接触させる。シンシアが巧みな話術で、彼を違法な賭博が行なわれている地下格闘技場に誘導する。

地下格闘技場で大穴だったアビーが勝利するところを目撃したダニー。ポーラに全てが八百長の上に成り立っているのだと説明され、信用したダニーは全財産をアビーに賭けた。アビーが暴走する一幕はあったものの、当然のようにアビーは敗北。ダニーの財産をせしめることに成功する。

一方で、刑務所生活をしていたエダマメは真面目に働くことの尊さを感じ、詐欺師から完全に足を洗うことを考えていた。刑期が終わり、片田舎の自動車整備工場で働くことになった。

工場では仕事にやりがいを感じて、整備の腕はメキメキと上達。航空機の整備も任されるようになる。ある日、工場長から海外赴任をしないかと提案され、エダマメは工場長の想いに応えるべく了承。ところが、海外で待っていたのはローランだった。

詐欺師にはならないと拒否するエダマメだったが、メカニックとして雇うことを提案される。ところがエダマメの整備した飛行機は上空で大破。それはエダマメの整備士としての自信を砕き、退路を断つためにローランがエンジンに仕掛けを施していたためだった。

詐欺師稼業から足を洗えないエダマメ

今回からは新しいエピソード。舞台をロサンゼルスからシンガポールに移して、産油国の王子とのコンゲームを描くようだ。今回はその導入で、ローランのパートは予行演習と称して、ダニーを欺くという内容。ターゲットが小物だけあって、騙し方もハニートラップを織り混ぜた初歩的なもの。一方的にリストラされたクリスティーナには奪った金の一部を渡すなど、石川五右衛門や鼠小僧のような義賊のような行動も見せた。こういう小悪党の情報はどこから手に入れるんだろうか。

途中、アビーが暴走するシーンがあった。耳を噛みちぎろうとするシーンはマイク・タイソンがホリフィールドの耳を噛みちぎったという現実の出来事が元ネタだろう。ブック通りに負けるだけではプライドが許さず、アビーの負けず嫌いが発動したのだと思っているが、この暴走しがちな彼女の性格は後々、大きな問題を起こすことになるかもしれない。

エダマメのパートは刑務所生活と服役後の真面目なサラリーマン生活。エダマメはローランに認められるほどのコンフィデンスマンの才能を持っているんだろうけど、普通に働いて人並みに幸せな生活をさせてあげたかったような気もする。整備士としての才能も実際はあったようだし(まあエダマメはなんでもそつなくこなせるのだろうが)ちょっと可哀想になった。

まあ詐欺師から足を洗ったらこのアニメもそこで終わってしまうし、なんだかんだでエダマメもローランたちと一緒に行動することが心から嫌なわけではないと思う。ガチャガチャから出たフィギュアが今回は豊臣秀吉ではなく、百姓だったというのも彼の将来を暗示しているような気がしていたのではないか。エダマメは周りの環境に影響を受けやすい人物だと言えるかもしれない。

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