『GREAT PRETENDER』7話感想 シンガポールを舞台に騙し合いのエアレースが開幕

3.5

『GREAT PRETENDER(グレートプリテンダー)』第7話「CASE2_2 Singapore sky」感想です。

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前回あらすじ

刑務所生活でエダマメは詐欺師から足を洗うことを考えていた。刑期を終えた後、整備工場で働くことになった。整備の腕はメキメキと上達。ある日、工場長から海外赴任を提案される。工場長の想いに応えるべく了承するも、海外で待っていたのはローランたちだった。コンフィデンスマンにはならないと拒否するエダマメだったが、ローランの詭計により、エダマメの退路は絶たれるのだった。

7話あらすじ

産油国の王子のイブラヒム兄弟は弟のクラークがパイロット、兄のサムがチームオーナー兼大会主催者となり、世界各国でエアレースを開催し、荒稼ぎをしていた。しかし、その実態は勝敗が完全にコントロールされた八百長であった。

クラークはかつて暴れ牛という異名を持つパイロットのルイス・ミューラーをライバルにしていた。ところが、ルイスがブックに背き、クラークに勝利しようとしたとき、サムはルイスの機体を故意に故障させた。その結果、ルイスは重傷を負ってしまうという過去があった。

ローランはイブラヒム兄弟をターゲットに据え、シンガポールへとやってきた。大会初の女性パイロットとオーナーという触れ込みで、アビーとシンシアをエアレースに参加させ、注目を集める。

シンシアとアビーは色仕掛けで、イブラヒム兄弟を落とそうと試みる。サムはアビーを優遇すると約束するが、その約束は反故にされてしまう。

ベテランパイロットのトト・ビアリとの真剣勝負になったアビーは極限状態に追い込まれるが、気力でトトに勝利。華々しい活躍で人気も上昇し、サムもアビーを優遇せざるを得なくなるのだった。

アビーの過去

アビーの過去が部分的だが明らかになった。彼女は戦争(紛争?)中の国の生まれで、アビーの眼前で彼女の家族を失った経験があるようだ。彼女も兵士として銃を手に取っていた。「足手まといは置いていく」などというような強い台詞は、足手まといが本当に命取りになったであろう当時の経験からくるものなのだろう。

そして彼女は死ぬためにコンフィデンスマンをしているという。これまで八百長相手のボクサーに対して本気で戦うなど、自滅的な行動をしてきたのはその発露だったのかもしれない。今回も死を辞さないようなアクロバットな飛行で勝利を収めていた。前回の八百長ボクシングは彼女の危うさが計画の破綻につながりかねなかったが、今回は逆に助けられたという感じだろうか。

クラークとサム

弟のクラークは屈託がないというか奸計を巡らせるタイプではなく素直で体育会系な人物の一方、兄のサムが策略家で詐欺師タイプの人物という感じで、エアレースの台本や八百長計画もすべてサムが主導して、クラークがそれに乗っているような感じだった。

騙しやすさで言えば圧倒的にクラークだと思うが、主導権はサムが握っているので、サムを落とさないことには騙せない。しかし、シンシアの色仕掛けにも靡かなかったように、サムは人一倍疑り深いような性格に思う(単なる男尊女卑のせいかもしれないが)ので、ロサンゼルスのカッサーノのケースよりも困難を極めそうだ。今回もアビーの頑張りがなかったらそこで終わっていたかもしれない。

アニメの作画がビビッドなので、シンガポールの空と海、そしてマリーナベイ・サンズなどの高層ビルの街並みが同居する風景に作画がよくマッチしていて美しい。レースの描写にも爽快感があった。

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