『GREAT PRETENDER』11話感想 フランスやイギリスを舞台にした新章スタート

4.0

『GREAT PRETENDER(グレートプリテンダー)』第11話「CASE3_1 Snow of London」感想です。

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前回あらすじ

アビーはルイスに復讐を考えていた。刃を振りかぶるが、エダマメが彼女を制止させる。ルイスとクラークの真剣勝負は双方が望んだものだった。ルイスはいまだに空への憧れを忘れられず、クラークもルイスには尊敬の念を抱いていた。エダマメはルイスの夢を叶えるため、決勝戦で秘密裏にパイロットをアビーからルイスに変更。レース後は、どちらも清々しい表情だった。ローランの仕掛けでサムから全財産をせしめることにも成功する。アビーのエダマメのことを認めつつあった。

11話あらすじ

フランス・ニース。エダマメは堅気の仕事がしたいと寿司店でアルバイトをしていた。その寿司店に傲慢な男が来店。食えたものでないと寿司を投げつける。

エダマメはマリーという少女のレストランに下宿していた。ところがマリーには借金があり、レストランを売却予定にあった。下宿先を失いたくないエダマメはローランが二束三文だと言った絵を2万ユーロで売りつける計画を立てた。

ターゲットは例の傲慢の男に決まった。ところがシンシアは男の姿をみるやいなや計画は中止だと言う。絵は25000ユーロで売ることができたが、シンシアは浮かない顔をしていた。

後日、その男がテレビに出演していた。男は実は世界一の鑑定士のジェームズ・コールマンで、絵はモントーヤという画家の真筆で、2000万ユーロの価値があった。大失敗したエダマメは、ローランになんとかしてほしいと頼む。ローランはつれない態度だったが、シンシアは酔った勢いで次のターゲットをコールマンに決定するのだった。

ローラン初の失敗か

今回からは新章。サブタイトルは「ロンドンの雪」となっているがロンドンはむしろ霧のイメージがある。舞台をシンガポールからフランスに移したが、次回からはコールマンを騙しにイギリスへと渡るのだろう。グレートブリテンだー

くだらないダジャレは置いておいて、シンガポールでは高層ビル群が立ち並び、ビビッドな色彩で街を表現していたが、フランスでは『グレプリ』らしい色使いは残しつつも、統一感のある建物が並ぶ冬の寒々しさがよく表現されていた。

作中に出てきたセルヒオ・モントーヤは実在しない創作の画家。ただタッチが似ているとされたモディアーニやアントワーヌは実在の画家(ただアントワーヌ・デュシャンと言っていたような気がするが、これは実在したアントワーヌ・パンションとマルセル・デュシャンの合名になっていて、絵画に詳しくないエダマメというのを示唆したものかもしれない)。

今回はローランたちが作中で初の失敗を犯したことになっているが、本当に失敗なのだろうか。コンフィデンスマンたるもの絵画の知識も必要だから、ローランが間違えたというのは考えにくい気もする。あのコールマンに対してもシンシアはペテン師とも評していたので、ひょっとすると、絵画は本当に二束三文のもので、コールマンが騙っているというのも考えられる。

ローランはマリーに借金があることを知っていて、エダマメがそれを売るだろうと考えて、あえて泳がせていたりというのも考えてしまう。すべてはローランの手のひらの上

シンシアの過去

第1章はエダマメの過去、第2章はアビーの過去にフィーチャーしていたが、第3章はシンシアの過去に焦点が当たりそうだ。シンシアとコールマンには何か確執があるらしい。アニメの展開を占う、エダマメが引いたガチャが「エドワード8世」で、その人物は女性と結婚するために王位を退いた「王冠を賭けた恋」で知られているらしい(Wikipedia)から、恋がキーワードとなりそう。

シンシアがコールマンと恋人関係だったとは考えにくいし、考えたくもないので、恋人との関係を引き裂いた人物だったという予想がリーズナブルかなと思う。どうでもいいけど、コールマンのモデルは『美味しんぼ』の海原雄山だろうか。作中の工藤のセリフでも「かいばらゆうざん」というのがあった。

アビーとエダマメの恋

恋といえば、アビーとエダマメがいい感じだった。髪を伸ばしたアビーはボーイッシュだったのが少しフェミニンになって女性らしくなった。心情の変化だろうか。2人で食べ歩きしている様子はまるでデートで、すごくお似合いのカップルという感じだった。日本人とアラブ人じゃフランスの街並みにはちょっと浮くかもしれないけど。

エダマメとアビーは境遇も少し似ているし、どちらも相手に対して深入りはしないから、お互い一緒にいて過ごしやすいんだろうなと思う。このまま恋愛に発展するかは微妙な気もする(どちらかといえばしない方が高そう)けど、いい関係性は続いていきそうだ。

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