『GREAT PRETENDER』16話感想 エダマメの行動は全部織り込み済みなのか?

3.5

『GREAT PRETENDER(グレートプリテンダー)』第16話「CASE4_2 Wizards of Far East」感想です。

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前回あらすじ

エダマメは日本に帰国。貿易業を営むスカーレット商会に就職する。彼の仕事ぶりは上司の石神から気に入られ、会社のトップの朱雀アケミに紹介される。エダマメは秘密裡の仕事のためにハノイに向かった。その仕事とは未成年者の人身売買の取引であった。エダマメはスカーレット商会はヤクザのフロント企業だと確信。彼をその会社に誘導したのは、やはりローランであった。次のターゲットは東南アジアで非道の限りを尽くす朱雀連合会だったのだ。

16話あらすじ

ローランの計画はアビーを中東の王女だと偽り、高値で朱雀アケミに買わせ、大金をせしめた後にアビーがエダマメの助けで逃亡するというものだった。シンシアは貿易商を演じ、石神に接触する。

シンシアに誘われて行ったアラブ首長国連邦で、クラークの協力を得て一芝居うち、アビーを王女だと石神に信じさせることに成功する。シンシアはアケミとの面会を取り付け、駆け引きの末にアビーを10億円で買わせた。

エダマメは石神の隙をついて、彼の所持している鍵の型を盗み取り、合鍵を製作。同僚に暇を出し、エダマメひとりになったときを狙い、アビーを監視房から脱出させる。

ところが、エダマメはハノイで買われた少年少女たちも逃そうと試みる。ところが、彼らは行く場所がないと部屋から出ようとしない。そうこうしているうちに同僚が戻ってきて、結局アビーも逃がせずじまいで終わってしまうのだった。

エダマメの行動は織り込み済み

アビーを王女だと信じさせる一芝居はコメディみたいだった。あれで信用してしまうのもかなりガバガバな感じはする。まあ酔っ払ってエダマメに愚痴っているところを見ると、元来、石神は結構性格のいいおじさんなんだろうなという気はするが。アケミがアビーに全部服を脱げと言ったところも、躊躇なくアビーは脱いでいて、アビーらしいけど逆に王女らしくないのではとは感じた。

ローランの作戦はアビーを売って10億円せしめて、アビーが逃亡するというものだったとなっているけど、ローランが10億円で満足するとは到底思えない。コールマンからは1億ポンド(100億円以上)をせしめたのに、桁が一個違う。また、エダマメが買われた子供たちを置いて逃げるとも到底思えないことは誰にでも予想できる。特にエダマメは父親が未成年の人身売買の罪で逮捕されているから、その贖罪の意味でも子供たちを逃がそうとするのは必然だっただろう。なのでローランは最初からエダマメの行動は織り込み済みだったのではないかと思う。きっと朱雀連合会を壊滅させるほどの策略が既にあるに違いない。

行く当てがないからと逃亡しようとしなかった子供たちは印象的。エダマメは両親に裏切られた子供たちを父親に裏切られた自分を重ねていた。自分も行く当てがなく詐欺に手を染めてしまったことを思い返していたのではないか。4話の感想で「(エダマメの父親の罪が詐欺ではなく未成年の人身売買)である必然性が後々出てくるのであればいいのだけど。」と書いていたが、ここに繋がってくるのか。

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