『星合の空』2話感想 青春アニメに戻ったが不穏な空気は漂う

『星合の空』第2話感想です。

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前回あらすじ

桂木眞紀は志城南中学に転校してきた。彼は母子家庭で、炊事洗濯などの家事を全てひとりで行っていた。
志城南中学の男子ソフトテニス部は地区予選でも一勝もしたことのないほどの弱小部で、生徒会から夏の大会で一勝できなければ廃部を宣告され、キャプテンの新城柊真は、顔見知りだった眞紀をソフトテニス部に勧誘する。眞紀はお金をくれたら部員になってもいいと答えると、柊真は月1万円を渡すと宣言し、ラケットも無理やり渡して、なし崩し的に入部させた。ところが、その夜、眞紀のマンションに父親が押しかけてきた。父親は眞紀に暴力を振るい、へそくりを強奪していくのだった。

2話あらすじ

ソフトテニス部に加入することになった眞紀。しかし部員の中には新入部員を快く思わないものもいた。曽我翅は眞紀にグラウンド20周を言いつけるが、状況が険悪になるのを察して、副部長の布津凜太朗は部員全員でグラウンド20周を提案する。

体力の乏しいメンバーがヘトヘトになって走る中、眞紀と柊真は張り合うように先頭を走る。20周走り終わったあとには、2人の間には友情のようなものが芽生え、部員も眞紀を受け入れる。

眞紀はさらに、柊真のことをずっと見ていたいじめられっ子の飛鳥悠汰をマネージャーに勧誘する。彼は柊真に憧れているようだった。

本格的にソフトテニスの練習に入った。柊真が一度指導をすると眞紀は呑み込みが早く、フォームや壁打ちなどを簡単にこなしていく。それは他の部員の刺激にもなっていた。

ところが、眞紀は部員のレベルが低すぎることに苛立ち、一年もやっていたのにそのレベルかと部員を挑発してしまう。一触即発の様相だったが、凜太朗の機転で喧嘩は回避され、練習に打ち込むのだった。

青春スポーツアニメ始まる

1話は眞紀の父親のDVやら柊真の母親のネグレクトやら、陰鬱な雰囲気だったが、2話はうってかわって割と普通の青春アニメという感じだった。鬱展開が来るんじゃないかとハラハラしていたが、今回は杞憂だったようだ。

ただ、普通の青春アニメなら上手い新入部員と下手な古参部員の対立があって、なんやかんやあって仲直りして、みたいな流れになるのだけど、夏南子ではないけど「喧嘩しないんだってさ」と思った。ただ、これは一筋縄ではいかないスポーツアニメであるという宣言なんじゃないかと思う。

部員に部活外のことで闇を抱えている人が多すぎて、オーソドックスな青春アニメのような展開にはなりそうもない。部活内部のゴタゴタはあえて長く描かないようにしているんじゃないか。

眞紀の性格、柊真の過去

眞紀は思ったことをズバズバ言う性格で、他人の気持ちをあまり考えていないようにも見える。部員を挑発したのも、最初はやる気にさせるためにわざとやってるのかと思ったが、柊真に訊かれたときの反応が、とぼけているようには見えなかった。眞紀だったら「契約だから」とか言いそう。

眞紀は父親からDVを受けている。子供のときに虐待を受けいていると反社会的な性格になりやすいという研究もあるので、それを反映しているのかもしれない。眞紀の母親は父親にまだマンションがバレていないと思っているようだ。母親と一緒にいた眼鏡の人物は誰か分からない。名前は藤田璋となっていて、眞紀の旧姓とも名字が違うので兄弟ではなさそうだが、妙に親しげだった。

一方で、柊真は喧嘩が強そうには思えないのに、いじめっ子から忌避されていた。1話でも母親から異常なほど嫌われていたので、彼の過去にはなにか不良行為があったのだろうと推測される。1話でも金銭感覚がおかしいと思えるシーンがあったので、なにかお金絡みだろうか。

御杖夏南子は心を抉る

ヒロイン?の御杖夏南子は他のクラスメイトやSNSのフォロワーと一線を引いていて、自分は彼ら、彼女らとは違うと思っているところが何だか自分の中学時代を思い出すようで心がえぐられる気持ちになる。

子供のころは一所懸命やることや努力することは恥ずかしいと思っていたし、なんの根拠もなく自分は他の人とは違うと思っていた。思春期特有の万能感みたいなものだろうが、彼女を見てると自分の黒歴史を思い出してしまう。夏南子はかわいいから許されるが、これがキモい男の姿だったら、同族嫌悪がさらに強くなってイライラしたと思う。女の子でよかった

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