「星合の空』5話感想 ラケットと柊真を抱きしめる眞紀

『星合の空』第5話感想です。

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前回あらすじ

眞紀の新しいダブルス案は、最初は部員も戸惑っていたが、時間が経つにつれてお互いの個性が発揮されていき、息の合ったプレイを見せ始めた。やる気になった部員達は眞紀を慕い、練習にも精力的に取り組んでいく。すると、その様子に感化された顧問の桜井が強豪校の御崎学園との練習試合を組んだ。ソフトテニス部がまとまりかけていた矢先、再び眞紀の父親がマンションにやってくる。彼は金をせびり、金がないと分かると眞紀のテニスのラケットを地面に叩きつけ、破壊してしまった。

5話あらすじ

ラケットが壊れたと柊真に伝えると、柊真は何かを感じ取り、何があったのか言うように眞紀を質す。眞紀が正直に、父親に暴力を受けていることを語ると、柊真は眞紀に新しいラケットを渡し、金を貸して、眞紀の家で父親を待ち伏せした。

眞紀の父親がやってくる。怯える眞紀に柊真は庇うように父親に正対し、お金を投げつける。眞紀の父親は怯むことなく、柊真を嘲笑し、金を拾ってマンションを出て行った。

副部長の凜太朗は、眞紀が入部してから自分の不甲斐なさを痛感していた。彼は養子で、今の両親の実の子供ではなく、自分のことを望まれていない子供だと思っていた。柊真はそんな凜太朗を強く励ます。

御崎高校との練習試合当日。柊真は人一倍緊張していて、空回りしていた。御崎高校にたどり着くと、いきなり御崎高校ソフトテニス部員の王子アラシの強烈な挑発を受けるのだった。

秘密を柊真に打ち明ける眞紀

眞紀は予想通り最初はラケットを壊されたことをはぐらかしていたが、柊真が気付いてくれたお陰で、実情を知る仲間ができて良かった。だけどその解決方法が、金を貸すというのがまた柊真らしいというか、少し普通じゃないなと感じるところではある。

眞紀の父親も、友人の柊真を知って、彼が金持ちであることも把握してしまったので、眞紀に今以上の頻度で金をせびりに来るような気がしてならない。柊真は友人を想ってやったことなのだろうが、ひょっとすると逆効果になっている可能性もある。

金を貸すと言い出したところは、眞紀も少し面食らっていたようだが、ラケットを渡した時に、眞紀が抱きしめるように受け取っていたシーンは良かった。眞紀にとって、ソフトテニス部は大切な場所で、部員は大事な仲間になりつつあることがよく分かる。家では、父親の影に怯える生活をしているので、唯一心休める場所なのだろう。

眞紀の母親は、父親が金を無心しているのを知っているようだ。この辺りは母親の感情がよく分からない。まだ父親に対する恋愛の情が残っているのかもしれないし、あの父親には私がいないとダメなんだというような、良くない庇護欲があるのかもしれない。

若き凜太朗の悩み

凜太朗の悩みは養子というのが根本にあって、自分は必要とされてないんじゃないかと感じている。養子だから、育ててくれた両親に恩を感じていて、彼らの期待に沿わなければならないというプレッシャーが大きいのだろう。

しかし、凜太朗の両親は凜太朗のことを本当によく愛しているのは明らかだし、柊真は、父親に暴力に受けている眞紀のことを思えば、贅沢な悩みだから凜太朗に怒ったのだろう。ただ、それだけではなくて、柊真自身も母親にあまり大事にされていないと感じているから、凜太朗に対して余計に腹が立ったのではないか。

生徒会長・春日絹代の悩み

生徒会長の春日絹代も少し複雑な家庭だ。家が裕福なお嬢様なのだが、祖母と母がいつもいがみ合いをしている。まあでも、これくらいのいがみ合いは割とどこの家でもあるかもしれない。とはいえ、絹代はもう2人の喧嘩には無関心になっていて、無表情でスマホで喧嘩の様子を動画にまで撮っている。

彼女自身は自分のことを香織と呼んでいて、親や祖母から与えられた名前を捨てるほど、2人を疎んでいるとも考えられる。とりあえず成人するまでは家にいてやるけど、早く出て行きたいという雰囲気がヒシヒシと伝わってきた。

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