『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』12話感想 富久田が主人公化しつつある

4.0

『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』第12話「CHANNELED」感想です。

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前回あらすじ

酒井戸は、穴井戸が数字に固執していたことから、彼が数唱障害であると見抜く。またイド内と外部時間のリンクには観測者の存在が必要と結論づけ、イドの中のイドにいる本堂町に解決を託した。本堂町は、富久田保津に面会。彼のヒントから早瀬浦局長がジョンウォーカーであると判明する。本堂町は鳴瓢のイドに帰還したのち、現実世界に帰還。井戸端メンバーは早瀬浦局長の逮捕を命令するが、蔵が急に闇に包まれる。早瀬浦はミズハノメを操作。そこには飛鳥井が埋められていた。

12話あらすじ

解放された飛鳥井は捜査員を昏睡させながら、建物内を歩き回る。飛鳥井は捜査員をイド内へと強制的に転送させていた。最終的には建物全体がミズハノメと化した。

早瀬浦はコクピットのある部屋に入り、鳴瓢を撃ち、自分自身も撃って、息絶えると同時に自身のイド内へとコクピットを使用して侵入した。彼は自分自身のイドで永遠を手に入れることが目的だった。

鳴瓢と本堂町もイド内に侵入。そこは多数の仮面が点在する世界であった。仮面を被ると他者のイドへと転送される仕掛けになっていた。

酒井戸と聖井戸は裏井戸(早瀬浦)を追跡。裏井戸は本堂町のイドに移動し、彼女をドグマ落ちさせようと試みる。イド嵐に巻き込まれた彼女を救ったのは、富久田であった。

聖井戸は、富久田の助けで早瀬浦のイドに戻ってきたが、そこには捜査員から拳銃を奪った井波がいた。彼女は聖井戸に対して引鉄を引くと、富久田は身を挺して聖井戸を護った。

井波は数田のイドへと移動し、久方ぶりの再会に浸るも束の間、ジョンウォーカーが彼女を刺殺するのだった。

一方、百貴は松岡の指揮のもと、飛鳥井を止めるために、巨大ミズハノメと化した建物の中へ足を踏み入れる。

ジョンウォーカーの目的

ジョンウォーカーは早瀬浦局長というのはもう覆しがたい感じではある。彼はジョンウォーカーとしての活動の目的を鳴瓢たちには、ミズハノメを開発、拡大して、犯罪者たちを取り締まる仕組みを作りたかったと言っているが、それは建前だろう。本音は、イドの中で永遠の時を手に入れて、世界中の連続殺人犯を思いの儘にしたかったのだと思う。

早瀬浦は今まで自分の手を汚したことはないと言っていたことから、まず鳴瓢を撃って、そのあと自分を撃つことで、名探偵になる資格(連続殺人犯)を得ると同時に、コクピットに思念粒子を認識させた。その後に自分が息絶えると同時に自分のイドに潜ることで、無意識を意識した瞬間に発生するイド嵐を無効化させている。

飛鳥井木記(かえるちゃん)は、イド内で裏井戸をドグマに落とそうと企んでいたのだから、彼女は早瀬浦に完全に利用される立場でしかないはず。局長が彼女を解き放ったのは、井戸端のメンバーによるミズハノメの強制停止を避けるためだったにしても、目覚めた飛鳥井がなぜ自発的に徘徊しているのかはよく分からない。

何気にイケメンな富久田

何気に大活躍の富久田にちょっと笑ってしまった。颯爽と聖井戸の救出に駆けつけるところとかもう主人公だし、なんか普通にラブロマンスっぽい雰囲気出してるし。ただもしあそこで聖井戸が撃たれていたとしても、聖井戸はコクピットから入ってきたのだから、普通にそのままイドの世界から排出されるだけのような気もする。でも全体がミズハノメになってるからそんなことないのかな。穴井戸は、聖井戸を助けるためでなく、むしろ死にたがっていたのかなと思った。

穴は一つ」が下ネタというのはよくわからんが、穴井戸に穴があって、聖井戸がそれを埋める能力を持っているというのはちょっと面白い。というのも、下ネタで連想したのだが、女性側の方が穴があって、男性側の方がそれを埋める能力を持っている方が、比喩として機能しそうなものなのに、逆なんだなと思ったからだ。まあ性格的には聖井戸の方が男っぽいし、現実世界で付き合っても富久田はずっと尻に敷かれてそうなので、これでいいのかもしれない。

井波七星の見せ場

井波は自分の手を汚してないから名探偵の資格はないからもう出番は終わったものだと油断していたが、ここで再びフィーチャーされるとは思わなかった。数田を失った復讐とばかりに、本堂町を攻撃するシーンは彼女の強さや想いの深さを感じさせて、やっぱり嫌いになれないキャラクターだわ。ジョンウォーカーにやられてしまったのは因果応報ではあるが、せめてイドの中では数田とちゃんと心を通わせてあげて欲しかったというのは贅沢だろうか。

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