『IDOLY PRIDE(アイドリープライド)』10話感想 トリエル対サニピの結末は

『IDOLY PRIDE(アイドリープライド)』第10話「自分だけじゃ辿り着けない場所」感想です。

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10話あらすじ



準決勝第1試合はサニーピース(サニピ)対TRINITY AiLE(トリエル)に決まった。トリエルのリーダーの天動瑠衣はバンプロダクション社長の朝倉恭一の実娘であった。無敗記録を伸ばして、麻奈を超えることを目標にしていた瑠衣だったが、麻奈の歌い方を封印し、新曲を引っさげて登場したサニピに敗れてしまう。失意の中の瑠衣に対して朝倉は初めて彼女のステージパフォーマンスを褒め、父親を認めさせることができたことに瑠衣は涙するのだった。

なぜサニピは勝利できたのか?

準決勝戦。今回はサニピよりもトリエル、特に天動瑠衣にフィーチャーした回だった。まず瑠衣の父親が朝倉恭一だというのが驚きだが、あそこまで私情を交えず冷酷に、いちアイドルとして接する朝倉も相当ぶっ壊れてると思うけど、父親のプロダクションを受験する瑠衣もどうかしてる。父親に認めさせるなら、別のプロダクションに行ってバンプロダクションのアイドルに勝利するほうが理に適っていると思うのだけど。少なくとも、父親にプロデュースされることを厭わないのがすごい。

さて、対戦形式のアイドルものでは、なんでそのグループが勝ったのかという説得力がほしい。以前このブログの『キャロルアンドチューズデイ』の感想でも、なぜそのアーティストが勝利を収めたのか視聴者にはよく分からないというようなことを書いたけど、このアニメでも似たような印象は受けた。なぜサニピはトリエルに勝利できたのか。ヒントは対戦が終わったあとの、朝倉のセリフにあるかもしれない。

アイドルに必要なのは物語だ。それは輝かしいステージの上でしか語ることが出来ない。

麻奈の歌い方を辞めて、さくら自身の歌を選び、そのために新曲と新衣装を引っさげて登場したサニーピースと、既存曲に甘んじてしまったトリエルでは、観客の受けた印象も異なっていたのではないか。とはいえ、普通だったら麻奈の歌い方をしてここまで勝ってこれたんだから、その歌い方を辞めたら失敗だと捉えられて、敗北してしまうという結末になりそうな気もする。練習シーンなどはなくてもいいので、対戦前の記者会見で、さくらが麻奈の歌い方を辞めた理由などについて語るシーンがあれば良かった。その決意をステージ上で体現すれば勝利は必然だっただろう。

麻奈の身体がさらに薄くなっていた。さくらが麻奈の歌い方を辞めたことで、原理は全くわからないが、麻奈に霊力が供給されなくなったからなのか麻奈は消えていくようだ。最終回では麻奈との別れが待っていそうだ。

このシーンが、妙に中の人の関係性とよく似ていて笑ってしまった。公式で煽ってくスタイル。

前回あらすじ

さくらは琴乃に麻奈の幻の未発表曲を歌ってほしいとお願いされる。そんな中、さくらの心臓は麻奈がドナーであるというネットの噂が広まり、さくらはマスコミの取材に追われてしまう。困惑するさくらだったが、彼女は事実がそうであることを確信しており、牧野もさくらに真実を告げる。さらに麻奈の幽霊の存在も説明し、麻奈はさくらに私の歌ではなく、さくら自身の歌を歌ってほしいと語りかけた。さくらは移植を受けたという事実を公表し、麻奈の幻の曲をさくら自身の声で歌い上げるのだった。

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