『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』第7話「THUNDERBOLTED 雷の世界」感想です。
前回あらすじ
本堂町は井波を人質に数田を挑発。飛び掛かってきた数田に本堂町は包丁を突き立てた。その瞬間、井波の思念粒子の採取に成功。酒井戸がイドに潜ると、そこは最後尾が先頭車両と結合した円環列車内の世界であった。車内では井波と数田が通路を挟んで座り、窓に反射するお互いの姿を眺めていた。さらに数田のイド内でもジョンウォーカーが認められ、家捜しをすると盗聴器が発見された。それは酒井戸の娘を殺めた勝山伝心の家から発見されたものと同一だった。一方で、松岡は本堂町を名探偵へと推薦する。彼は彼女が思念粒子の採取に託けて数田を始末したこと、同僚を見捨てたことなどを指摘し、本堂町の元を去っていった。
7話あらすじ
松岡は勝山伝心(通称タイマン)の隠れ家から、鳴瓢(酒井戸)と勝山の思念粒子を採取。勝山と鳴瓢のイドに本堂町改め、名探偵・聖井戸御代が潜ることになった。
鳴瓢のイドは数字が刻まれたパネルの上に雷が落ちてくる世界だった。聖井戸は雷に打たれたかえるちゃんと手錠で繋がれた状態で目覚めた。その近くには同じく打たれた酒井戸がいた。
聖井戸は同じ場所に雷は二度と落ちないので、酒井戸が彼女を助けるために手錠を掛けたと推理。さらに雷は約9秒間隔に発生していることから、自然現象ではないと結論付ける。
また、スタッフの若鹿は雷の落ちる地点は円周率の順番と一致していると解明し、現在は雷が落ち始めてから約1084日が経過していることが判明。最初の雷は鳴瓢の娘が事件に巻き込まれた日だった。
聖井戸は酒井戸のポケットから手錠の鍵を入手し、聖井戸は雷の合間を掻い潜りながら移動を開始する。そしてイドの中でイドに潜るためのコクピットを発見する。そこは飛鳥井木記という勝山の最後の被害者の名前が刻まれていた。
そんな中、ミズハノメに警官と早瀬浦局長がやってくる。彼らは井戸端スタッフの百貴船太郎を逮捕する。百貴の家からはミズハノメ開発者の白駒二四男の亡骸が発見され、さらにジョンウォーカーの衣装も発見されたためであった。
雷の世界
聖井戸が初めて(ひょっとすると鳴瓢のイドの前に勝山のイドに潜っているかもしれないが)潜ったイドの世界は雷が落ちる世界だった。雷に打たれる確率は約30万分の1とも言われるが、これは日本において殺人事件に遭う確率とオーダーが等しい。鳴瓢の娘の椋が殺人事件に巻き込まれたことを雷で表現しているのではないかと思う。
また円周率は無限に続くことの象徴でもあるから、円周率によって事件発生からの時刻を表しているのは、鳴瓢にとって、事件は永遠に終わらないということを示唆しているのではないかと思った。数字のパネルと雷の落下場所はなんらかの暗号であることは誰でも分かるので、その暗号が視聴者にも解けるものなら良かったのだが。もっと言えば、謎解きは来週で、推理できるような時間があると面白かった。流石に円周率であることを、あそこから見抜くのは難しすぎる。
かえるちゃんの正体
今回、飛鳥井木記という名前が出てきたが、彼女はすでに3話で登場している。彼女の声優は宮本侑芽で、かえるちゃんの声優と同一であるから、飛鳥井木記はかえるちゃんのことであると考えられる。ただし、3話にはキャストのクレジットが存在しておらず(Amazonプライムビデオで確認)、かえるちゃんの声優が誰かというのは宮本侑芽のインスタグラムに載っていた情報なので、この予想は反則行為に近いのだが。載せるのちょっと待てばいいのに。
それで、なぜ飛鳥井木記がイドの中に必ず出現しているのだろうか。ジョンウォーカーの容疑で逮捕された百貴が救出した勝山による最後の被害者らしいが、百貴が本当にジョンウォーカーだとはにわかに信じられない。見つけ出されたジョンウォーカーの衣装など、完全にお誂えむきだし、むしろ誰かに嵌められてるとしか思えない。もしくは自分から逮捕されに行ったか。
これを書きながら思いついたのだが、飛鳥井は「救出された」と言うが、現実世界では一度も出てきてないし、かえるちゃんとジョンウォーカーが同時に画面内に登場したこともないような気がする(未確認)ので、かえるちゃんが実はジョンウォーカーだったとかはないだろうか。原作者の作風から言って、多分ロジカルな推理ではジョンウォーカーの正体にはたどり着けないんだとは思うが。
聖井戸ちゃんがかわいい
色々書いたが、なにはともあれ聖井戸ちゃんがかわいい。酒井戸には悪いが、やっぱりおっさんが推理するよりも美少女が推理する方が絵が映える。ショートパンツとニーソの間から覗く太ももも眩しい。彼女にだけ名前があるのは何かの伏線だろうか。
コメント