『彼女、お借りします』第2話「元カノと彼女 -モトカノ-」感想です。
前回あらすじ
大学生の木ノ下和也は、初彼女だった七海麻美に1ヶ月でフラれてしまい、寂しさからレンタル彼女を申し込んでしまう。現れたのは清楚な美少女の水原千鶴だった。デートを楽しみ、幸せなひとときを味わったのだが、後からただの仕事だと思い返し、虚しさが込み上げてきた。和也は千鶴に一言言わないと気が済まず彼女を呼び出したが、その日に祖母の和が倒れたと連絡が入り、一緒にお見舞いに行くことに。しかし、和は千鶴を本当の彼女だと勘違いしてしまう。千鶴は一回限りという約束で彼女を演じ切り、二人は縁を切ったはずが、後日、和也と千鶴は大学で再会するのだった。
2話あらすじ
千鶴は和也にレンタル彼女をやっていることは誰にも他言するなと釘を刺し、大学では赤の他人のフリをしろと念を押した。しかし千鶴と和也はなんとアパートもお隣さんだった。
ある日、和が和也のアパートを訪れるという。千鶴にも会いたいと懇願する和を悲しませたくないと、千鶴にもう一回だけ彼女のフリをして欲しいとお願いするが拒絶される。しかし千鶴は和の想いを盗み聞きして絆され、和也の家を訪ね、さらに毎週水曜は和のお見舞いに一緒に行くと約束するのだった。
ある日のお見舞いの帰り、千鶴と和也が手を繋いで歩いていると、商店街で和也の友人に偶然出会う。友人は千鶴と和也を飲みに誘った。いい顔をしたい和也は千鶴の許可も取らずに了承してしまう。
ところが、その飲み会にいたのは和也の元カノの麻美だった。麻美は自分への当てつけと感じ、和也の悪口を並べ立てて千鶴を煽る。腹を立てた千鶴は和也を置いて帰宅。
飲み会後に麻美は和也に接近。和也を手玉に取り、彼を麻美の家に誘うのだった。
最近性悪ヒロイン多いね
元カノのマミがまともに登場。外面はいい子だけど、内面はめちゃくちゃ性悪っていうキャラクター。最近のラブコメのヒロインは性格悪い子が多い気がする。過去のラブコメと差別化を図る意味と、性格悪い方が物語自体は作りやすいからかもしれない。マミのキャラクター自体は魅力的だなと思うけど、付き合うのは怖い。そもそもなんでマミが和也と付き合ったのかが謎だ。一番バカにしそうなタイプなのに。まさかバカにするために付き合ったわけじゃないだろうが。
まあ和也も嘘をごめんなさいできない人だし、自分の都合で千鶴を巻き込みまくってるし、千鶴を放ってマミとヨリを戻そうとしてるし、性格はとてもじゃないが良いとは言えないので、マミとは実はお似合いだったりするのかもしれないけど。千鶴は根は優しい子かもしれないけど、レンタル彼女に手を出してるっていう時点で正統派とはちょっと違うしなあ。
じゃあ観るなって話なんだろうけど、大学を舞台にしたラブコメってちょっと生々しくなりすぎて、あんまり好みじゃないかもしれない。和也が性欲旺盛なのも別にいいんだけれど、ギャグっぽい性欲の強さじゃなくて、結構ガチっぽい感じで余計に気持ち悪く感じてしまう。マミの性格の悪さも、高校生とかだったら若いからまあ仕方ないかと思えても、大学生だと性悪さにもガチ感が出ちゃうわ。
あと気になるのは、和也と千鶴がレンタル彼女関係を続ける理由がちょっと弱いこと。千鶴からしたら和也を助ける義理は全くないんだし、和也の祖母に同情したとは言っても、嘘をつき続ける方が可哀想じゃないかと思う。和也と千鶴の関係が終わったらこの作品も終わってしまうから仕方ないとは言っても、もう少しもっともらしい理由付けはできなかったのだろうか。このままダラダラと行っちゃうと、千鶴は結局ダメ男を見捨てられなくなっただけという見方しか出来なくなる気がする。
千鶴側にも和也側にも(それぞれ祖母にバレると困る以外に)和也と彼女関係を続けなければならない強い理由があればいいのだけど。『ニセコイ』とも設定は似てるけど、あっちの方がリアルの欠片もない設定とは言え、まだ偽物の彼女関係を続けることには納得できたと思う。
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