『彼女、お借りします』第4話「友達と彼女 -マサカノ-」感想です。
前回あらすじ
麻美は巧みな甘え方で和也を虜にしていく。しかし、和也は千鶴を悪く言われることだけは許さなかった。麻美の千鶴への嫉妬心はさらに膨らみ、千鶴と和也を別れさせようと目論むのだった。後日、千鶴を除く飲み会メンバーが下田に旅行に行くことになった。麻美の水着姿に興奮を抑えきれない和也。和也は麻美に寄りを戻してくれと告白しようとしたその瞬間、千鶴が現れた。千鶴も友人との旅行で下田を訪れていた。千鶴の登場に、麻美の嫉妬心は極限に達し、岩場の陰に和也を誘い出し、不意にキスをするのだった。
4話あらすじ
麻美のキスで完全に心奪われた和也は、麻美に再び告白することを決意する。麻美と付き合うために、友人たちの前で倦怠期のため千鶴と別れる予定という設定を切り出す和也。
ところが、和也が麻美に再び惹かれていることと麻美が和也に上目遣いをしていることは、友人の木部芳秋に見透かされていた。木部は和也に殴りかかり、和也も応酬し、殴り合いのケンカになってしまう。
木部は和也のことを夢を諦めない男だと評価していた。もういちど和也にチャンスをあげて欲しいと千鶴に頭を下げる木部。その姿に和也は感銘を受け、木部のことを勘違いしていた自分を恥じた。
木部は和也と千鶴にペアのフェリーチケットをプレゼント。好意を無駄にできず、嘘の恋人関係の最後に一緒に乗ることになった。しかし千鶴の体調が優れず、風に当たりに甲板に出たとき、バランスを崩して海に落下してしまう。
和也は麻美と電話中だったが、電話を放り投げ、千鶴の救出に躊躇なく海に飛び込むのだった。
木部がいいやつすぎる
和也がクズすぎる。マミちゃんに迫られて、マミと寄りを戻そうとするのは、同じ状況に置かれたら男なら誰でもそうするから仕方ないし、和也と千鶴は本当は付き合ってないんだから、和也がマミを選ぶこと自体にはなんの問題もない。でも、和也が自慢したいばっかりに千鶴を彼女だと嘘をついて、用済みになったらあっさり捨てるなんてひどい。木部が殴ってくれてせいせいした。
和也からしたら、本当は千鶴と付き合ってないし、千鶴も和也との関係を破算したがってるから別れを切り出すのはおかしくないという気持ちから「こっちの都合も知らないで」という愚痴を言ったのだと思うが、千鶴を彼女だと紹介したのは誰でもない和也の都合なのだから、やっぱり和也が愚痴る資格なんかない。
和也のクズっぷりに比べて、友人の木部がいいやつすぎる。彼女がいなくてもこんな友人が周りにいるなら別にいいじゃん。めちゃくちゃ恵まれてるわ。和也はどうでもいいけど木部には幸せになってほしい。ハーレムになるなら、和也よりも木部の方が相応しい。千鶴は木部に惚れてもいい。
千鶴も和也を「男らしい」と評したのは謎だった。千鶴への申し訳なさから、自分から関係を精算するために千鶴と別れたと話すのだったら、まだ男らしいというのもわからないでもない(それも発端は自分の都合で千鶴を巻き込んだんだからマイナス点が消えただけにすぎない)が、実際は和也はマミと寄りを戻したいから千鶴と別れると切り出しただけなのに、どこが男らしいのだろうか。下半身だけで行動するところは男らしいかもしれないけど。
まあ唯一男らしいところがあったとすれば、最後にマミとの電話を放り出して、自分を顧みず海へと飛び込んだところだろう。ここで見捨てるようなら流石に軽蔑してた。でも最後のタイトルドーンは一体どんな意図があったのかよく分からん。
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