『彼女、お借りします』第7話「仮カノと彼女 -カリカノ-」感想です。
前回あらすじ
友人の栗林駿に彼女ができたという。和也はダブルデートをするハメに。現れた栗林の彼女は女子高生の更科瑠夏だった。デート中、瑠夏は千鶴がレンタル彼女であることを見抜いていて、千鶴を問いただす。千鶴ははぐらかすが、瑠夏は本当の恋人ならキスをしろと迫る。これ以上の追及を避けたい和也はその場をお開きにし、瑠夏に事情を話そうと別れた後を追いかけたのだが、瑠夏は逆に和也を待ち構えていた。
7話あらすじ
和也は、瑠夏に千鶴とはレンタル彼女の関係であることを栗林にバラさないでくれと懇願する。その執拗さに困惑した瑠夏は足を踏み外し、階段から落ちてしまう。和也は彼女を身を挺して守った。そして、瑠夏は自分もレンタル彼女だと明かした。
後日。瑠夏が制服のまま和也に会いに大学にやってきた。栗林に見つからないように教室の教卓の下に隠れるが、結局見つかってしまう。瑠夏はレンタルだと和也が知っているということを栗林にもバラし、傷心した栗林は大学を飛び出した。
その後、瑠夏は和也の自宅まで押しかけてくる。瑠夏は和也に、千鶴との関係はバラさない代わりに私と付き合って欲しいという。いきなりの告白に面食らった和也は千鶴を交えて3人で話すことに。
千鶴は瑠夏のことが好きではないのなら付き合うべきではないとアドバイス。和也もその意見に乗り、瑠夏に付き合えない旨を告げるが、フラれた悲しみから瑠夏は路上で泣き出してしまう。処置なくした和也と千鶴は瑠夏と付き合うことになってしまう。
積極的な瑠夏
和也と瑠夏が付き合うことになった。正直言って男からしたら、瑠夏みたいな美少女に告白されたら迷うことなく付き合っちゃうわ。和也は栗林に申し訳ないという理由で付き合うのを躊躇っていたけど、恋愛より友情を取る男って現実にいるのだろうか。よっぽど唯一無二の親友ならまあって感じだけど、大学で出会ったような友人なら、そんなこと知ったこっちゃないわって付き合っちゃう人が大半だと思う。和也は友情に篤い男だな。あと和也は千鶴が好きってのもあるだろうけど、付き合えるかどうかわからないし、好きな人がいても瑠夏からの告白を断る人はリアルでは少ないと思う。女子高生ってのがちょっと怖いけど。
和也は千鶴の言いなりになりすぎていて、千鶴に告白できそうな雰囲気が全くない。本気で千鶴が好きで、彼女以外と付き合う気がさらさらないんだったら、瑠夏と付き合えって言われたときに、千鶴が好きって自分だったら告白すると思う。あのときに告白できないって、最終的に告白できたとしても千鶴にとっては説得力に欠けるように感じるんじゃないだろうか。これ最後は(アニメでは無理だろうが原作では)千鶴と付き合うのだろうか。
瑠夏がなんでそんなに恋愛をしたいのかというのは本編でではなく、エンディングで漫画のコマを使って無声で説明されていた。なんとなくしか分からなかったけど、瑠夏の親に興奮しちゃダメって言われ続けてきて、ドキドキするような恋愛も自分から避けてきたんだろう。思春期になって恋愛したくなったけど、恋愛ってどんなものか分からず、レンタル彼女に応募したけど全然ときめかず、偶然出逢った和也にだけはときめいたという理解でいいはず。
瑠夏が和也のことを好きになるきっかけが階段から落ちたところを救ったってのは、なんか古典的なシチュエーションだった。千鶴も海に落下したのを和也が救ったのがきっかけだし、他にバリエーションが欲しかったところ。一目惚れでもなくいきなり好きになるシチュエーションなんて、命をかけて女の子を守るっていうくらいしか実際なさそうだけどさ。恋愛が主体のラブコメなら徐々に好きになっていく過程を描けるけど、この作品はそういう感じでもないしなあ。
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