『啄木鳥探偵處』2話感想 華ノ屋事件の犯人は誰か

『啄木鳥探偵處』第2話「魔窟の女」感想です。

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前回あらすじ

石川啄木は酒と女に目がなく、遊郭や酒場で散財しては金田一京助に金を無心していた。ある日、啄木は遊郭で死体を発見する。後日、荒川銅山の大番頭の小栗の家の庭から凶器となった包丁と鉱毒事件の告発状が発見され、小栗が逮捕された。ところが、啄木は告発状の血痕が、事件現場の血痕と一致しないことを見抜き、小栗は濡れ衣を着させられていると推理するのだった。そして、啄木は下宿家賃を自分で稼ぐため「啄木鳥探偵處」という探偵事務所を設立するのだった。

2話あらすじ

啄木は、女を知らない京助を遊郭へと誘った。最初は拒否していた京助だったが、啄木の挑発に乗せられ、啄木の行きつけの華ノ屋というお店に連れていかれてしまう。

京助と相手はお滝という女性がすることになった。啄木は隣の部屋で、おえんという女性と京助の様子を聞き耳を立てていたが、京助とお滝は口論になり、京助は怒って店を出て行ってしまう。

その後、喉元を短刀で刺されて息絶えているお滝が発見された。直前まで一緒にいたという理由で京助が容疑者として疑われてしまう。さらに啄木までもが、京助が犯人だと指摘してきた。

京助は啄木こそが犯人ではないかと反撃したが、京助は結局警察に連行されてしまう。そこに現れたのは、野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎であった。彼らは京助の汚名を晴らすべく立ち上がる。

華ノ屋事件の犯人は誰か

どうやら2話完結の推理アニメのようだ。前半は問題提起編で、後半は解決編という『名探偵コナン』方式だと思われる。1話の荒川銅山事件は解決していないが、これは連作短編のように、1クールの間で少しずつ明らかになっていくのだろうか。

それで今回の華ノ屋事件の犯人は誰かと言えば、まあまず京助や啄木ではないだろう。もしそうならここで話が終わってしまうし、京助が犯人と仮定すると、啄木の日記が現場に置かれていた理由が分からない。啄木が京助を庇おうと思って置いたのだったら、京助を問い詰める必要もないだろう。啄木は犯行自体は不可能ではないし、京助に罪をなすりつけようとしていると考えれば、辻褄は合う。ただ日記を部屋に忘れたにもかかわらず、京助に罪をなすりつけるのは、京助が日記は啄木のものだと言った瞬間に計画が瓦解するので、それもおかしい。また流石に啄木が犯人はないだろう。

まあ啄木はたぶん何か企みがあって、わざと京助を陥れているのだと思うが、正直啄木の性格は全く好きになれない。散財するだけで人に迷惑ばかりかけるし、言動が鼻につくし、探偵らしいと言えば探偵らしいかもしれないが、小説で読むのとアニメで観るのだと後者の方が、なんか余計に嫌なやつに感じる。

普通に考えれば、一番怪しいのはおえんだと思われる。啄木に迫るような振りをして、ローマ字日記を盗み取り、タバコが切れたと言い訳して部屋を出て行って、お滝を一突きし日記を置いて偽装工作を図ったのだろう。お滝が謎の人物を追いかけて外に行ったのも気になるが、姿も映ってないあのシーンから何かを推理するのは難しい。

もうひとつは、お滝が自殺した後に、おえんが啄木の日記を置いて行ったという説も考えられるが、お滝が自殺することを知らずに、日記を盗むことはまずないと思うので、それも否定されるだろう。

啄木と京助が、京助とお滝のやり取りから行動を再現するシーンは面白かった。啄木のは想像でしかないが、京助のは自分が体験したことなので、真実なのだろうけど、まさか遊郭で肩揉みをしてもらうなんて、ちょっと笑ってしまった。

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