『恋する小惑星(アステロイド)』第1話「二人の約束」感想です。
1話あらすじ
高校生になった木ノ幡みらは、幼少期に真中あおという少年と小惑星を見つけて、あおという名前を付けると約束していた。みらは約束を果たすため天文部へと入部するつもりだった。
ところが天文部は廃部になってしまい、地質研究部と合併して地学部となっていた。幼馴染の鈴矢萌と顧問の遠藤幸と共に部室を訪ねると、部長の森野真理や副部長の桜井美景、部員の猪瀬舞が出迎えた。
その中に新入部員の真中あおの姿もあった。少年だと思っていたあおは実は女の子で、あおもみらとの約束を覚えていた。あおは引っ込み思案な性格になっていたが、みらとの触れ合いで徐々に心を開いていく。
実績の少ない地学部は部費も少なく、大規模な活動は難しい。そこで会報を作成して認知度を上げようと試みる。会報の名前はあおの提案で「キラキラ」に決定した。
動画工房の日常系アニメ
女の子たちがワイワイやる美少女日常系アニメ制作に定評のある動画工房が手がけるきららアニメとなると俄然期待が高まるのだが、その期待に違わず安定した出来だった。
きららアニメは制作によってはギャグがくどくなったり、ベースが4コマだとシーンがぶつ切りになってしまったりしてテンポが悪くなることがよくあるが、そういうことはほとんどなく綺麗なストーリーものとして楽しめた。
特にギャグは意図的にさらっと流している印象を受けて落ち着いて観られるアニメだった。設定上、舞台の多くが夜になることが多いだろうけど、夜の澄んだ空気感を邪魔しない女の子の掛け合いだった。1話で冬のキャンプの静謐さをうまく表現していた『ゆるキャン△』に受ける印象は近いだろうか。
そしてアニメのテーマは地学。日常系のテーマでは、ありそうでなかったかもしれない。私も子供の頃は天文学に興味があって、実家が田舎なので星がよく見えるので、安い望遠鏡を買ってもらって天体観測をしていたこともあったので興味深い。まあ私の興味は星よりも宇宙そのものに変わっていったが。
閑話休題。個人的にはあおは男の子のままで普通に恋愛ものになってもいいのでは、と感じたのだが、まあこれは好みの範疇だろう。私は百合も嫌いではないので、あおが女の子であったとしても特に問題はない。
キャラクターは、私は副部長の桜井美景が好きかな。どのアニメでも、こういうサバサバしたツッコミ役っぽい女の子に妙に惹かれてしまう。何気にバーベキューしたがる先生も可愛い。他のキャラクターも苦手な子はいない。強いて言うなら、みらの声が少し苦手かな。
このアニメすげぇ!と声高に言わずにいれないような1話ではなかったが、日常系アニメ好きには安心して薦められるアニメになるのではないかと思う。
作品情報
イントロダクション
幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と“小惑星を見つける”という約束をした木ノ幡みら。高校では天文部へ入部しようとしたが、今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」になっていた……!?地学系女子(ジオジョ)たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?
スタッフ・キャスト
スタッフ
原作:Quro(まんがタイムきららキャラット/芳文社) / 監督:平牧大輔 / シリーズ構成:山田由香 / キャラクターデザイン:山崎淳 / プロップデザイン:宮原拓也 / 総作画監督:山崎淳、松浦麻衣、杉田まるみ / 美術監督:中村典史(スタジオなや) / 色彩設計:伊藤裕香 / 撮影監督:杉浦誠一 / 編集:坪根健太郎(REAL-T) / 音響監督:高寺たけし / 音楽:伊賀拓郎 / 音楽制作:フライングドッグ / アニメーション制作:動画工房 / 製作:星咲高校地学部
キャスト
木ノ幡みら:高柳知葉 / 真中あお:山口愛 / 猪瀬舞:指出毬亜 / 桜井美景:東山奈央 / 森野真理:上坂すみれ
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