『ラピスリライツ』12話(最終回)感想 全体を通しての感想

4.0

『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』第12話(最終回)「Specifity ornament」感想です。

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前回あらすじ

マームケステルは魔獣に襲われつつあった。魔獣を退けるためには、全ユニットが同時にオルケストラを行い、魔力を最大限まで充填する必要があった。重大な任務を与えられた生徒たちは励まし合い、最高のパフォーマンスを披露しようと一致団結する。一方、ティアラもオルケストラへの参加を望んでいたが、エリザの反対に遭う。エリザはティアラの退学も仕向けていた。ティアラたちを救ったのはアンナだった。彼女は飛空挺を操縦し、ティアラたちを乗せて一路マームケステルへと向かうのだった。

12話あらすじ

マームケステルに魔獣が襲来する。クロエは自ら最前線へと立ち、魔獣の足止めをする。その間にケステル祭では各ユニットのオルケストラが開催され、魔力の充填が進んでいた。

5組のオルケストラが終了して充填率はまだ足りていなかった。そこにLiGHTsが到着。彼女たちのパフォーマンスで充填率はマックスとなり、プリズムウォールが発動。マームケステルの平和は守られた。

オルケストラ後、久しぶりの再会を喜ぶ中、ティアラの髪飾りが光り、ティアラが意識を失う。ティアラは髪飾りの中に保存されていた、ウェールランド王女家の記憶に触れていた。

エリザは歌に魔力を乗せたことにより、その代償として声を失いつつあった。髪飾りのおかげで失わずに済んでいたが、髪飾りはティアラに託したために声をほぼ失ってしまった。今はベリーボードを応用した技術でコミュニケーションを取っていたのだ。

事実を知ったティアラは涙を流し、今度は自分がエリザを守る番だと決意するのだった。

いい最終回だった

いい最終回だった。前半部は各ユニットのオルケストラ。Sadistic★Candyが、こんな大事なときに飴ちゃんの曲を歌ったのには笑ってしまった。クロエの戦闘シーンが時折挟まれていたので、ライブシーンが途切れ途切れになってしまったのは残念だったけど、最終回らしい豪華さだった。やっぱりシュガーポケッツの曲が一番好きだわ。ところで、ティアラ以外の全員がワキを出しているのは、制作陣の趣味なんだろうか。ワキを出さないと魔力が集まらないとか謎の設定があったりしないのかな。

後半パートは、エリザとティアラの感動物語。エリザの声の抑揚が薄いなとずっと思っていたけど、機械音声だと聞いて納得。ベリーボードが伏線だったのも意外で、メアリーベリーの出番が多かったのにも得心した。エリザがティアラを魔女にさせたくない理由もよく分かった。自分の妹だから、自分と同じように無理をする子だと心配していたのだろう。髪飾りは想像していたよりも壮大な道具だったけど、過去の出来事をティアラ自身が違う視点で見ることで真実を知るという演出は良かったと思う。

感動に水を差すようだけど、LiGHTsのメンバーは結局復学できたのかできてないのかに決着がついていないのが気になる。まあ流れ的には復学だけど、クロエが「誰が復学を許すなんて言いました?」とか言いそう。

全体を通しての感想

アイドルアニメは山ほどあるし、魔法少女アニメも山ほどあって食傷気味。それを掛け合わせたところで、大して面白くはならないだろうと高を括っていたが、なかなかどうして面白かった。意外と構成がしっかりしていて、伏線とその回収も細かくなされている。パッと見は有象無象の美少女動物園アニメのようだけど、そんなことは決してなかった。私は『カラフルパストラーレ』とか『Re:ステージ』のようにラブライブやアイマスなどの主流とはちょっと離れたアイドルアニメを好んでいるのだけど『ラピスリライツ』もお気に入りのアイドルアニメに加えたい。

キャラクターが魅力的で、嫌いだなと思う子がほとんどいなかった。人数がかなり多いけど、見せ場がしっかり作られているせいか、12話の間でこの子はどんなキャラクターなのかちゃんと把握することができた。ただsupernovaのミルフィーユとフィオナだけは出番が少なく、あまり魅力が伝えられていなかったと思うので、そこは残念。もう1話あったらsupernovaをフィーチャーした話が作れたかもしれない。

ストーリーも全体的にコミカルな作りで、ネタが狙い過ぎてないから素直にクスッとできた。アイドルアニメとして最も大事なライブシーンは魔法とパフォーマンスが一体化した『ラピスリライツ』らしい演出だった。ただアニメのライブシーンよりもむしろ、アニメ放送中に配信されていた声優のリアルのライブの方が感動した。スクリーンを使って声優が魔法を使っているかのような演出は、ぜひコロナ禍が収まったら実際に生で見てみたいと思った。

基本的に満足したけど、ストーリーの細かい部分で不要と感じられるようなエピソードがあったり、冗長さを感じるシーンがあったりしたのは残念だった。でもそれ以上にやっぱりアニメ放映に合わせてゲームのサービス開始ができていないのが一番惜しい。昨日のアニメ放映後のYouTube配信を見る限り、まだゲームは完成には遠いような気がした。『ウマ娘』みたいにサグラダファミリアにならないように頑張ってほしい。完成した暁には是非プレイしたい。

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