『無能なナナ』第3話「能力者 VS 無能力者」感想です。
前回あらすじ
渋沢ヨウヘイの能力は時間遡行だった。彼を危険視したナナは暗殺しようと接近を試みる。ナナはナナオ失踪の謎の解明に託け、深夜にヨウヘイを誘き出し、時間遡行をさせる。その場所は朝にセイヤが一面を凍らせた池の上で、ヨウヘイは時間遡行した瞬間に水の底に沈み、溺死した。一方、キョウヤはナナオの行方不明を訝しみ、彼と仲の良かったナナを疑っていた。
3話あらすじ
キョウヤはナナに友達にならないかと迫り、彼女を家に招待した。キョウヤの妹は能力者で島に連れてこられたが、行方不明になって帰ってこなかった。彼は妹の謎を解くために島にやってきたのだった。
キョウヤはナナオの行方不明を不審に思い、独自に調査していた。そしてナナオが落下した崖下から彼の腕時計を発見する。時計の時刻は夕方で止まっていたために、その時間に一緒にいたナナを諮った。
キョウヤが作戦の遂行の妨げになると確信したナナは彼の能力を知るため、小屋に誘き寄せてガス爆発を企てる。様々な観察から、彼の能力の代償は嗅覚異常だと考えたためだった。
ガス爆発に巻き込むことには成功したものの、キョウヤは生きていた。彼の能力は不老不死だった。嗅覚異常は実際にあったものの、それは能力の代償ではなく彼の生来的なものだった。爆発直後にナナが現場に駆けつけたために、彼のナナへの疑いは一層濃いものとなった。
キョウヤの能力の代償
「能力の無効化」「時間遡行」ときて今度は「不老不死」ときた。扱うのが手に余るような難しい能力ばかりだ。ただキョウヤの能力が本当に不老不死なのかは少し疑問で、不老なら高校生まで成長しているのはどういうことなんだろうか。途中で能力が変化するとも劇中では説明されていたから、高校生の時点で不老が追加されたのかもしれない。不老だと分かるためにはある程度の時間が必要だと思うので、キョウヤの実年齢はナナの10歳以上は上になりそう。
不老不死の人間をどうやって始末するかというのは難題だ。ちょっと思いつくのは、ヨウヘイを氷漬けにしたように、ある空間に閉じ込めてしまってそこから出さないというのが考えられる。しかし、絶海の孤島ではそうするための道具がなかなか揃わないと思うので難儀しそう。重りをつけて海に沈めるとかもできそうだけど、それで本当に大丈夫なのかは怪しい。もし、失敗したら一巻の終わりになってしまう。
ちなみにもう劇中からは退場してしまった(かもしれない)が、能力を無効化するナナオがいたらキョウヤの能力は無効化できたのだろうか。ナナは全員の能力をある程度把握してから暗殺を始めた方が効率的だったかもしれない(途中で能力変化する可能性があるからリスクはあるけれども)。
重要になってきそうなのはキョウヤの能力の代償だけど、まだ明らかになっていない。「オラつく」という言葉をメモに取っていたり、トマトに付箋を貼っていたりと記憶力に問題がありそうな描写がいくつかあったので、それに類するだろうか。古いゲームや漫画が好きというのも気になるところ。これは単に不老の伏線だろうか。コミカルなテイストのミステリーでは、コミカルな描写のシーンに重要な伏線が隠されていることが多いので、注意して見ていきたい。
今回、キョウヤの内心のモノローグが挿入されてたけど、個人的にはあれは不要だったと思う。ナナの視点で相手がどう思っているかを視聴者も推理しながら見るのが楽しいので、相手サイドの心情は明かされない方が好き。まあ今回は「不老不死」という能力を際立たせるために特別にそうしただけだろう。
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