『推しが武道館いってくれたら死ぬ(推し武道)』第4話「絶対、1位にするから」感想です。
前回あらすじ
僻地でのイベントのために、えりぴよとくまさが前日から前乗りしてたが、2人はスケジュールを勘違いしていた。急いで街に戻ったが、イベント開始には間に合わず、えりぴよは後列で見る羽目になってしまう。すると隣に見慣れない女の子を発見。彼女は基の妹の玲奈で、岡山ガールズフェスタで舞菜のファンになった。舞菜のファンが増えて嬉しい反面、複雑な感情を抱くえりぴよだった。
4話あらすじ
ChamJam運動会とれおの生誕祭、そして人気投票の開催が決定した。ChamJamのメンバーの中にも、センターを狙おうと躍起になるメンバーや順位を付けられるのを不安がるメンバーなど、様々な反応が巻き起こっていた。
れおは以前のアイドルグループでは最も人気がないメンバーだった。くまさはそのときに今度は1位を取らせてあげると約束していた。そのアイドルグループは解散してしまったが、違うグループでついに約束を果たせる時が来た。
運動会は大盛況で幕を閉じた。その後の握手会で、えりぴよは舞菜に感謝の気持ちを告げられ、人気投票も頑張ると宣言する。舞菜の積極性に感動したえりぴよは、バイトを掛け持ちし、全てをCDに注ぎ込むのだった。
ところが、連日のバイトがたたり、舞菜は満身創痍になる。フラフラで畦道を歩いていると、野生の猪に突撃され、全治1ヶ月の怪我を負ってしまう。
れおの生誕祭は実行委員長のくまさの尽力もあり大成功に終わった。その後の中間発表では、えりぴよの頑張りもあって舞菜は3位にランクイン。しかし、怪我を負ったえりぴよはバイトを辞めざるをえなくなり、資金も底を尽きるのだった。
生誕祭について
生誕祭の実行委員については、ドルオタじゃないと一体何をやってるのか理解できないかもしれない。生誕祭でファンが推しを祝う企画を立てるのが実行委員会の仕事で、AKBなどのアイドルグループのファン文化として存在している。作中でも、くまささんが推しに渡すメッセージカードを描いてもらったり、ペンライトを配布したり、花束を渡したりしていた。推しを祝うというのが最大の目的なのだが、ファン同士の交流や生誕祭に参加してもらってファンを増やすという側面もある。
人気投票について
そして人気投票。これもAKBの総選挙が一番有名だと思う。ChamJamはAKBグループの企画をそのまま真似ているのだろう。その割には、なぜかEDがハロプロの『桃色片思い』なんだけど。
AKBの総選挙はメンバーの数が腐るほどいるので、順位が上がった下がったとか、意外なメンバーが躍進したりして面白いのだが、7人しかいないと順位の変動も小さそうだし、アイドルも露骨に人気の差を感じてしまうのできついと思う。少人数グループでは人気投票はやらないところの方が多いのではないか。
舞菜は中間発表で3位に入ったが、AKBでも人気がそれほど高くないメンバーのファンが、中間までに全力を出して上位にランクインさせ目立たせるという作戦を取ることがある。そういうアイドルは最終結果では伸び悩むことが多いが、えりぴよがバイトできなくなったとなると、舞菜のランクダウンは必至なので、同じような結果になりそう。
ちなみに中間発表の結果は
1位 れお
2位 空音
3位 舞菜
4位 眞紀
5位 優佳
6位 ゆめ莉
7位 文
だった。文が人気ないのが個人的にあんまり納得できない。幼い感じのアイドルって割と人気ありそうだけどなあ。逆に判官贔屓で文がなんか好きになった。人一倍野心があるのに空回りしちゃってるのもかわいい。
一方で、れおがちょっと嫌だなあと思った。彼女は不動のエースで人気投票もほぼ1位間違いなしなのに、自信なさそうな顔見せたり、最下位の可能性高そうな舞菜に絡みにいったり、計算高さを感じてしまった。たぶんそういうつもりで描いているわけじゃないので、私の性格がねじ曲がってるだけなんだけど。一回そう見ちゃうと、くまささんを利用しているようにも見えてきてしまってダメだった。アイドルとファンの絆を見せたいシーンだと思うのだが、人気投票はどうしてもアイドルがファンを利用するだけの構図にしか見えない。
舞菜も本当にファン想いなら、えりぴよに「無理しないで」とか言うシーンがあってもいいかなと思うのだけど。AKBでも最近はアイドルの方から一人一票でいいと言う人もいるし。
コメント