『戦翼のシグルドリーヴァ』第3話「激戦地回復調査任務!」感想です。
前回あらすじ
クラウディアの歓迎会中、海ほたるにクリオネピラーが出現。水の障壁のために攻撃が通らない。アズズはアクアラインのトンネルを通り、風の塔から障壁内部に侵入するチンアナゴ作戦を考案。障壁は越えたものの、ピラーはバッカルコーン形態へと変化。熱を発して火器が無力化されてしまう。園香は冷却材を投下。宮古の勇者砲で外殻を破壊し、クラウディアがバンドランデを破壊した。
3話あらすじ
ひょんなことから、クラウディアが料理当番の宮古を手伝うことに。クラウディアは宮古の手際の良さに舌を巻くのだった。
クラウディア、宮古、園香は海ほたる回復調査任務を言い渡される。海ほたるには既に多数の観光客が押し寄せていた。多くの人たちからワルキューレに感謝の気持ちを伝えられ、改めてやりがいを感じた。
その帰り道、アズズから連絡が入り、宮古は先に基地に戻った。それは前回の戦いで負傷した偵察兵を看取るためだった。ワルキューレに見送られた人は英雄になり、いつか大切な人と再会できるという言い伝えがあった。
クラウディアも偵察兵の手を取り、歌をうたう。偵察兵は旅立っていった。クラウディアは宮古の強さと自分の弱さを痛感するのだった。
宮古の危うさ
前回の感想で偵察隊の帰趨がどうなったのかと書いていたけど、それが明らかになった。瀕死の状態だったようだ。宮古が海ほたるで楽しく過ごす日常を描いた後に、兵士を看取るという非日常を対比させるために2話では描かず、3話に持ってきたのだと思うが、2話では宮古の顔が一瞬曇るとかそういう演出はあってもよかったと感じた。
これも前回の感想で「宮古が異常なまでに明るいのも悲しさを紛らわせようとする防衛反応」という風に書いたけど、それはあながち間違いじゃないと思う。クラウディアは宮古を強いと評したけれども、私は強いというより、むしろ「壊れている」と言った方が正確なんじゃないかという気がする。いつか、宮古のキャパシティがオーバーするとかそういう展開もありそうで危うい。そうでなくても、宮古はかなり死亡フラグが立っていると思う。
クラウディアは仲間の兵士の死は誰よりも体験していたけど、これまでは大量死ばかりで実感が伴っておらず、本当の意味で仲間の死に直面したのはこれが初めてなのかもしれない。彼女の死生観に大きな影響を与えそうだ。
自衛隊の描写に違和感
設定考証に鈴木貴昭さんが付いているから私が間違っているのかもしれないが、自衛隊の描き方に違和感がある。宮古が朝っぱらから刺身定食を作って食べていたけど、食中毒の恐れがあるから自衛隊のパイロットは全員で生ものを食べちゃダメだと思う。特にワルキューレはピラー戦において最大にしてほぼ唯一の戦力だから、みんな刺身を食べるのはかなり違和感があった。あとワルキューレ3人が基地から出払うのもちょっと怖い。ピラーの出現はランダムじゃないんだろうか。
また自衛隊員が全員寝不足というのもうーんと思う。仲間の死で眠れないのは分かるけど、こんな感じで本当に市民を守れているのか不安になる。宮古は人間らしさがない壊れているようなキャラ造形の一方で、基地の自衛隊員は人間味がありすぎて両極端に感じた。視聴者に親しみを感じてほしいのかもしれないけど、アズズや園香が一番バランスが取れていて、よっぽど魅力を感じる。
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