『ソマリと森の神様』第2話「くさびらと鬼の住処」感想です。
前回あらすじ
森の守人のゴーレムは自然の摂理を保つことを存在意義としていた。ゴーレムは森の奥で人間の子供・ソマリに出逢う。ソマリはゴーレムをお父さんと慕い、感情のないゴーレムもソマリを半ば育てるように慈しんだ。その世界では人間は忌み嫌われていたので、ソマリはミノタウロスの子供に変装し、人間の仲間を捜すために、ゴーレムはソマリと共に森を離れ、街を転々とするのだった。
2話あらすじ
次の街を目指している道中で、ソマリが膝を擦りむいてしまう。そこに小鬼の薬師・シズノが通りがかる。彼は手早く応急処置を施し、さらなる手当てのために家へと2人を招待するのだった。
シズノの家には助手のヤバシラも一緒に住んでいた。手当てを終えると、ゴーレムは薬の作り方を教えてほしいとシズノに頼む。シズノは交換条件としてゴーレムのパーツが欲しいと言うと、ゴーレムは躊躇うことなく自分の腕の一部分を剥がして差し出した。
ゴーレムはシズノに薬の調合方法を学ぶ。一方で、ソマリはヤバシラの家事を手伝う。ソマリは優しくしてくれるゴーレムを見て、自分も出来ることをしたいと思っていた。
その夜、ソマリが疲れてぐっすり眠る中、ゴーレムは自身の秘密をシズノらに尋ねられ告白する。ゴーレムは残り1年と112日しか存在できず、それまでにソマリの両親を捜したいというものだった。
小鬼シズノとヤバシラ
小鬼のシズノとヤバシラが登場。このアニメは1話毎に新キャラクターが出てくるのかな?でも渡したゴーレムのカケラが後々ちょっとしたキーアイテムになりそうなので、再登場もあるかもしれないが。
キャラクターデザインは最初かなり怖い印象が強かったが、鬼がベースと聞いて納得。だけどやっぱり異形のもの感が強すぎて怖い。成人でも低身長とはいうがヤバシラは高身長なので、どういう違いがあるのかとか種族的な背景をもっと知りたかった。
さて、ゴーレムは傷薬などの作り方を学んだが、実在の野草を使って作っていた。傷薬の材料となったオトギリソウは実際に民間療法として煎じたものを飲んだり傷に塗ったりして使われているし、プエラリアは植物性エストロゲンが含まれていてサプリメントとして発売されている。
ゴーレムに残された日
ゴーレムに残された日が明らかになった。ゴーレムが消える日が近いんだろうなということは1話からも想像できたことではあるが、2話で早くも明らかになるとは意外だった。もう少し後半まで伏せておいて、一気に感動シーンになるのかと。
ゴーレムに残された時間が少ないから森の外に出たというのは理由としてわかるのだが、なぜゴーレムがソマリの両親を捜そうと思ったのかの答えにはなっていない。ただゴーレムが初めてソマリと出会ったときのソマリの表情が、今回ソマリが怪我したときの表情とよく似ていたので、ゴーレムの心がざわつくような何かがあったのだろう。感情を持たないはずのゴーレムになぜ庇護欲が生まれたかというところも明かされるといいな。
あとは些末なことだけど、生きとし生けるものを見守り食物連鎖に関与しないと言っているけど、魚を取って焼くのはいいのだろうか。ゴーレムは食べないとはいえ、ソマリのためにやっているのはゴーレムの主義に反するとも言えそうだが。守っている森じゃなきゃ良いのかもしれない。
これも些細なことだが、時折挟まれるコミカルな雰囲気は個人的にはあまり好きじゃない。最初から最後までもっとしっとりとやって欲しい。そっちの方が、このアニメの世界観によく合っていると思う。
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