『ソマリと森の神様』9話感想 微笑ましいソマリとゴーレムのクッキング

3.5

『ソマリと森の神様』第9話「小さな日々の思い出」感想です。

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前回あらすじ

イゾルダとの面会は拒否されるも、プラリネは隠し通路の地図を渡してくれた。ソマリたちは魔女の親衛隊に捕らえられるも、イゾルダは彼らと会話がしたいと答えた。イゾルダの祖先フェオドアは、人間の村に漂着してしまった。ところが、人間は他種族に対して極めて排他的で、見つけ次第、実力行使に出るほどだった。そのため、フェオドアは自分が魔女であることを隠して生活していた。ある日、仲の良いミヤが崖から転落してしまい、救出するためにフェオドアは箒で空を飛んでしまう。魔女であることがバレた彼女は排斥を受けるのだった。イゾルダは最期にソマリという他種族に対しても分け隔てなく接する人間に出逢い、人間と魔女が共生できる未来に想いを馳せ、天国へと旅立った。

9話あらすじ

最果ての地に向けての旅の途中で森の中に切り株小屋を発見する。小屋には誰もいなかったが、雨宿りがてら一夜滞在することに。その小屋はバームシュガーを採取して生計を立てているキツツキ屋の仕事場として使われていた。

ソマリは小屋にあったレシピ帳を発見。ゴーレムに手料理をせがみ、粗挽き小麦のスフレを一緒に作ることになった。初めてのゴーレムの手料理に自然と涙が溢れるソマリ。

ところが、ソマリは自分の前歯がぐらついているのを見つけてしまう。そこに、戸をノックする人物が現れる。偶然通りかかったシズノとヤバシラだった。運命的な再会に浸るも、ソマリは前歯が気になりベッドに潜り込んでしまった。

翌日、一行は荒くれ者が集まるアリシギの街へと辿り着く。そこには歯を治療する歯牙師でミズネ族のソワクがいて、彼にシズノが教えを乞いたいという目的だった。

ソマリは歯を抜かれるのではという恐怖で駆け出し、荒くれ者に激突。絡まれる羽目になったが、ヤバシラ達が実力で退治した。ソマリの前歯は取れてしまったが、乳歯だったので問題なかった。

それを見ていた荒くれ者の兄貴分が宿を提供する代わりに用心棒になって欲しいとお願いしてきた。頼みを受け入れ、宿で休むゴーレムにシズノは、ソマリは実は人間なのではないかと問うのだった。

束の間のひととき

サブタイトル通り、今回はソマリとゴーレムの旅のひとときを紹介したようなゆるい話だった。特にゴーレムがソマリのためにスフレを作るシーンにはほっこりしてしまった。ずっとこんな日常が続けばいいのにと思わずにはいられない。ただ生卵がキツツキ小屋に置いてあったのは少し不自然な気もするが。生卵は最長でも2ヶ月ほどしか持たないので、保存食向きではないと思う。あと保存食の代わりに路銀置かれても、あそこにいたら買いに行けない。

ソマリの歯をめぐる話については、視聴者は乳歯だなと最初から分かっているので、ハラハラさせるというよりも、そんなことで意気消沈しているソマリを眺めて微笑ましいと思わせるエピソードなのだろう。ゴーレムが歯が生え変わることを知らないというのは意外だったが。森の野生動物でも歯が生え変わる動物はいるだろうに。むしろ知らない設定なんだったら、ゴーレムがパニックになる様子も描写してくれた方がもっと微笑ましかったのに。

歯のエピソードを出されたことで気になったが、ソマリは歯磨きをしているのだろうか。歯磨きは教わらないと自らすることはないと思うが、生え変わるのも知らなかったゴーレムは人間のことを詳しく知らないだろうから、教えることもできないはずだし。

残りが3話だと思うのだが、次回は用心棒として仕事する回が入るだろうから、あと2回で最果ての地に着けるのだろうか。最後はぶん投げるんじゃなくて、しっかり終わって欲しい。

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