『球詠(たまよみ)』第6話「希望を胸に…」感想です。
前回あらすじ
新越谷野球部は強化合宿を開催。合宿中には強豪との強化試合も組まれた。大鷲高校との試合では、控え投手に指名された理沙と息吹がマウンドに上がり、それぞれ6失点と3失点の惨敗。その後も負けを重ねたが、着実に上達しているのがデータにも現れていた。しかし、打撃の要である希が得点圏で全く打てていなかった。希も足を引っ張っていると自覚しており、焦燥していた。そんな希に芳乃は優しく諭す。そして、希に次回の試合では4番を託すのだった。
6話あらすじ
守谷欅台高校との練習試合。相手ピッチャーの立ち上がりの制球に苦しむという弱点をつき、息吹、菫、珠姫の3人がフォアボールで塁に出る。無死満塁のチャンスで希に回ってきた。希は期待に応えるように、ファースト強襲のライナーで1点を先制。希は初打点をあげた。
さらに、怜のタイムリー、理沙のセーフティーバントや白菊の犠牲フライなどで一挙に打者一巡の猛攻で6点をあげる。その裏、詠深は珠姫の指示で、魔球を封印し、新たな球種であるツーシームとカットボールを軸に、打たせて取るピッチングを実践する。
6回までに3点は返されたものの、芳乃の守備シフトもハマり、球数を75球に抑えた省エネピッチングで先発の役割を果たす。7回には珠姫のフェンス直撃弾と希のタイムリーで、さらに1点を追加した。
7回裏。もうすぐ誕生日の詠深は珠姫にマウンド上でお祝いの言葉を掛けられる。そして最後の一球は魔球を繰り出し、見事完投勝利を収めた。新越谷高校女子野球部の初勝利でもあった。
その後、詠深の誕生日パーティーをかねて、カラオケでの打ち上げに繰り出すメンバーたち。しかしそこでも結局野球の話になってしまい、改めて全国を目指そうと気合を入れるのだった。
新越谷高校の初勝利
ついに待ちに待った新越谷高校の初勝利。まあ相手チームは初回に崩れやすいという特徴があって、特に強豪ではなかったようだが、初勝利が部員たちの自信にもつながっただろう。
希ちゃんも初打点を上げられてよかった。ただ、ノーアウト満塁でライナーを打って、ファーストが捕球ミスして1点入れたのは打点がつくのだろうか。記録員の裁量次第でもあるけど、強襲ヒットであれば打点はつくことが多いけど、映像を見る限り、完全に捕球はしてたし、エラーになる可能性もありそうだなとは思った。まあエラーだろうがなんだろうが、希ちゃんがスランプを脱出するきっかけになればなんでもいいのだけど。
詠深もやはり、魔球だけでは厳しいということで、ツーシームとカットボールを習得したようだ。今回は魔球を封印して金属バット相手に7回を3失点なので、十分すごい成績だと思う。球数管理もできているし、現実にいたら、ぜひ贔屓球団に来て欲しい。魔球を織り交ぜれば完封勝利もあり得たかもしれない。
相手バッターによって守備シフトを変えたり、金属バットだから飛距離がどうとか、本当に絵に似合わず、本格的な野球アニメだなと思った。そもそも主人公の取得する変化球がツーシームとカットボールというのが渋い。アニメなら別の魔球を身につけてもおかしくないところなのに。
セリフとか作画とか細かいところで気になるとこがないとは言わない。例えば、打ち上げのシーンは同じようなセリフの繰り返しだったし、作画も相変わらず安定しないけれども、それを補ってあまりある魅力が試合のシーンにはあると思う。毛嫌いせず、野球好きの人にこそ見てほしい。
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