『球詠』10話感想 梁幽館戦がプレイボール!手に汗握る序盤の展開

『球詠(たまよみ)』第10話「見せつけてやろう」感想です。

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前回あらすじ

息吹は力不足で打球を前に飛ばせず、カットを繰り返し、苛立った中山投手は死球を与えてしまう。詠深のバントで進塁し、希のヒットで息吹が帰還。さらに、ヒットエンドランと投手を揺さぶり、テンポを失した中山投手は崩れ、打席一巡した詠深のタイムリーで、一挙7点。新越谷はコールド勝ちを収めた。次戦は強豪の梁幽館高校に決定。梁幽館高校のキャプテンの中田奈緒は相手が無名だからと油断することなく、気を引き締め直した。

10話あらすじ

プレイボール。1回表。新越谷の攻撃。珠姫は初球打ちで出塁。菫はバントで珠姫を2塁に進めた。稜は詰まった打球だったが気迫のヘッドスライディングでセーフ。チャンスに4番の希が回ってくる。ヒット性の当たりを放つが、白井のファインプレーでアウトになってしまった。

怜は希が敬遠されないために5番に置かれた。怜はキャプテンとしての意地を見せてヒット。新越谷は1点を先制する。理沙はゴロで交代。

梁幽館の攻撃。陽秋月は詠深の魔球で三振。しかし、俊足の白井莉子は魔球に一切手を出さず、脚を生かしてヒットを放つ。3番の高代恵はバントで塁を進め、4番の中田奈緒に回ってしまう。新越谷は敬遠を選択。ブーイングが起きるが、詠深は飄々としていた。しかし、5番の笠原真寛には、魔球2連の後の内角高めを見逃さず、外野まで運ばれて同点になってしまう。怜の好返球もあり、1塁ランナーの中田は3塁で刺し、最小失点に抑えた。

2回表。白菊はアウト。息吹はカットを繰り返し、フォアボールで出塁するが、詠深はバント失敗するも、隙を突いて息吹が盗塁に成功。珠姫はサードゴロに倒れ、チェンジ。

2回裏。6番の大田瑞樹はサードゴロ。7番の吉川和美は魔球で三振。8番の小林依織もアウト。三者凡退。

3回表。菫はデッドボールで出塁。稜は不慣れなバントを失敗してしまう。希はレフト前にヒットを放ち、1塁2塁のチャンスを作るが、怜はダブルプレーに終わり、チェンジ。チャンスをなかなか活かせず、芳乃は焦りを感じるのだった。

手に汗握る梁幽館戦

ついに梁幽館戦がプレイボール。当然フィクションなのは分かっているけど、圧倒的に実力差のある試合だからちょっとの油断が大差に繋がりかねなくて、特に梁幽館の攻撃時には手に汗握ってしまう。ひとりひとりの感情の変化や読み合いが緻密に描かれていて、本当に本格的な野球アニメだなと思う。バッターやキャッチャーの内面が把握できるぶん、むしろ現実の試合よりも面白いかもしれない。一球外角に入れてから高めに入れてバントを失敗させるとか、次は上位打順からスタートだからダメ元で盗塁するとか、本当にワンプレーワンプレーがリアル。

詠深が中田に敬遠するシーンは、やはり松井秀喜の全打席敬遠をイメージしてしまう。高校野球で敬遠は高校生らしくないということで御法度扱いされる場合がよくある。まあ確かに観客の立場からすれば面白くはないけど、カット打法と違って敬遠にはリスクもあるから戦略の一つだとは思う。

『球詠』でカット打法といえば息吹だけど、彼女は非力で前に飛ばせないだけだからわざとではない。しかし何気に息吹は才能ありすぎる。出塁率は実はいまだに1.00なんじゃないだろうか。しかもあの状況で躊躇なく盗塁できるなんて、勝負勘もある。点には繋がらなかったが、彼女が新越谷の真の要なんじゃないだろうか。息吹が1番バッターとかでもいい気がする。バッターボックスに立った時の抜けた顔には笑ってしまった。

点数的には拮抗しているが、芳乃はかなり焦っているようだ。まあ梁幽館にはエースの中田がまだマウンドに上がっていないわけだし、序盤のうちに差をつけておかないと厳しいというのはあったのだろう。でも高校野球はなにが起こるか分からないんだよなあ。意外とエースがボコボコにやられることもあるし。普通に考えて新越谷が勝つんだろうとは思うけど、このアニメも何が起こるかわからない。今回は作画も安定していたと思う。

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