『警視庁特務部凶悪犯対策室 第七課 トクナナ』第8話「八フィートの逃げ道」感想です。
前回あらすじ
休日。トクナナのメンバーは思い思いの休みを過ごしていた。清司はボスに誘われ、トクナナの仲間で、行方不明となり殉職扱いになった三潴の墓参りに向かった。実は、三潴は9年前にウォーロックに出会って、ドラゴンの血を飲まされていた。彼は洗脳を受け、仲間に危害が加えないことを条件に、ウォーロックに付き従うようになった。一方、クジャクは情報屋の黒真珠に呼び出され、トクナナの存亡に関する重大な情報を得ていた。
8話あらすじ
秋葉原にマザーボードを買いに行ったベルメールとボスだったが、その帰り道、男に誘拐されてしまう。眠らされて、目が覚めたところは細長く暗い長方形の部屋であった。
その頃、栞と清司はひったくり犯を逮捕していたが、清司が被害者の女性の荷物を川に落として、叱られ落ち込んでいた。そこにベルメール誘拐の一報が入る。監視カメラの解析とボスからのメールにより、部屋の形状に一致するビルを割り出し、それを虱潰しに当たっていく。しかし、いくら探してもベルメールは発見できなかった。
ベルメールは、監禁部屋内のキャビネットをハッキングにより解錠。すると中から出てきたのは、食べると不老不死になると言われるホムンクルスの心臓であった。
栞は、ベルメールが監禁されているのが、形状からコンテナだと予想。そして芝浦埠頭を捜査することに。そして、間一髪でベルメールの救出に成功。犯人は、清司が捕まえたひったくり犯の被害者だった。
ニンジャですから!
今回は一番人気のベルメール回。いきなり子供の誘拐から入って、ちょうど少女誘拐事件の犯人が逮捕されたニュースが世間を賑わせていて、タイミングがいいのか悪いのかよく分からないが、とりあえず大ごとにならなくてよかった。現実の事件も被害者を救出できたし。
ベルメールが運ばれた場所はコンテナだったというのは悪くなかったと思う。海上用の40フィートのドライコンテナは幅が約12mで、奥行きが2.5mほど(8フィート)なので、そこから推理もできる。犯人の荷物が川に落ちたことが伏線になった展開であれば、さらに良かった。例えば、荷物が川に落ちたことで、犯人の電動ナイフが壊れていたりとか。
清司が三潴と似ていることについて
前回の感想で
実はこの「弟」は清司のことなんじゃないか?2人の顔は良く似ているように思うし。
と書いていた。これを書いたときは、正直顔が似ているのは単に書き分けができていないだけではないかと薄っすら思っていたが、どうやら顔が似ていることには意味があるらしい。本当に兄弟なんじゃないかと思ってきた。清司は三潴を9年前に救出してくれた人としか認識していないが、実は過去に何かあるのではないか。
ドラゴンの特徴
ボスはドラゴンなのはほぼ確定だし、ウォーロックもドラゴン族だとほぼ明かされている。今までウォーロックが牢屋に捕まっている(とトクナナのメンバーは認識している)のに、なぜ外を歩き回っているのか不思議だったのだが、今回ボスが人間型を置物にして、ミニドラゴンの方で自由に動き回っていたことから、魂を自由に本体?から離せるのは、ドラゴンの特徴なんだろうなと理解した。
もしそれが合っていれば、ボスはウォーロックが自由に外を動き回れるということを知っているはずだから、今までのテロの首謀がウォーロックであることを知ってて意図的に隠している可能性が出てくる。トクナナは対ナインの組織なのに、なぜこんなにドラゴンに対する知識が欠如しているのかという点も、もしかするとボスがわざと伏せているのかもしれない。ボスが敵だとはあまり思わないが、なにか一物ありそうだ。
今回はなかなか良い回だったと思う。さすがベルメール。ニンジャですから!なお次回は総集編。ニンジャでもできないことはあるのだ。
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