『警視庁特務部凶悪犯対策室 第七課 トクナナ』第9話「九年の憤怒」感想です。
前回あらすじ
ベルメールとボスが誘拐されてしまった。ホムンクルスは不老不死をもたらすと言われ、高値で取引されていた。2人は眠らされ、細長く暗い長方形の部屋に連れ込まれる。トクナナは監視カメラの解析などから、近辺のビルを虱潰しに当たっていくが、ベルメールは発見できない。栞は監禁されている部屋が、形状からコンテナだと予想。芝浦埠頭を捜査することに。そして、間一髪でベルメールの救出に成功。犯人は、清司が捕まえたひったくり犯の被害者だった。
9話あらすじ
9年前のエアポートテロ事件の実行犯である枇杷島泰介を移送するため、空港にやってきたトクナナ。枇杷島はウォーロックの裁判の重要参考人であり、厳重な警備のもと警視庁へと移動を開始する。
ところが、封鎖されているはずの高速道路でナイン構成員が攻撃を仕掛けてきた。トクナナと枇杷島は、車のまま高速から飛び降り、廃工場へと突っ込み、追っ手を撒いた。
クジャクは枇杷島と二人きりになると、三潴のことを問い質す。そして枇杷島への復讐心から銃を突きつけたが、戻ってきた栞に説得され、銃を下ろす。
移送先がなぜか日比谷のホテルに変更され、そこに向かうと爆弾が仕掛けられていた。謎の男(三潴)が公安に変装して潜んでいたのだ。
清司と栞は辛くも助かるが、枇杷島は直撃を食らってしまう。自分を殺そうとした相手に対しても、職責を果たそうとする清司に思うところを感じた枇杷島は、最期に清司に義眼を託した。
作画も厳しい
前回は総集編だった。今期は総集編が挿入されるアニメばっかりで、実はそこまでスケジュールが厳しいわけじゃないけど念のため休んでおこう的な感じで増えているのかなと思っていたが、どうやら『トクナナ』は本当に万策尽きていたようだ。
絵自体はそこまででもないが、厳しいのはCGで、特にカーチェイスのシーンやトラックが突っ込んでくるシーンは紙芝居のようだった。元々そこまで動きが多いアニメではないが、全体的に静止画も増えていたような気がした。
ストーリーも厳しい
まあ作画はそこまで重要視しないのだが、ストーリーも厳しい。まず移送のために空港に迎えに行くという状況がいまいち理解できない。どっかの刑務所から送られてきて警視庁の管轄に入ったらバトンタッチしたということでいいのだろうか。その後も交通規制掛けてるはずなのに、ガバガバにナインが入り込んでくるし、三潴は公安に楽々と潜り込んでるし、どんだけザルなんだ。
途中で移送先を変更されても、トクナナは何にも疑わない純粋無垢だし、今まで、清司が怪我をしてもあっという間に治っていたのに、今回は些細な擦り傷がいつまでも付いたままだった。特に後者は設定に関わるところなので、意図的でないのなら、かなりクリティカルだと思う。
あとクジャクは三潴の本当の弟のようだったが、血が繋がっていないらしい。名字さえ変えればバレないとも言っていたが、偽名で警察に入れるというのもとんでもないガバガバ組織だし、偽名くらいで見つからなくなるというのも杜撰な捜査だ。
変わらない清司の性格
あんまり批判ばかりでもあれなので、いいところも。枇杷島に男の子が連れていかれそうになったとき、自分が代わりに人質になると清司が宣言したシーンがあったが、これは第1話の銀行強盗と同じ構図で、子供の頃から正義感が強かったんだなと印象付けるいいエピソードだったと思う。
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