【キャロチュー】『キャロル&チューズデイ』2話感想 日常の延長にある非日常

『キャロル&チューズデイ』第2話「Born to Run」感想です。サブタイトルはブルース・スプリングスティーンが1975年に発表した楽曲。邦題は『明日なき暴走』。

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前回あらすじ

火星、ハーシェルシティ。お嬢様のチューズデイはミュージシャンを目指して家出し、アルバシティへとやってきた。キャロルはバイトをしながらミュージシャンの夢を追いかけていた。キャロルが路上パフォーマンスしているところに偶然チューズデイが通りかかり、2人は意気投合。キャロルとチューズデイは音楽を志した過去を語り合う。チューズデイは「The loneliest girl」を書き上げ、それを2人で歌ってみるのだった。

2話あらすじ

翌朝、キャロルは新規のバイトへと向かう。そのバイトは泣き女のバイトだったが、逆に笑ってしまい一日ですクビになってしまう。チューズデイは掃除を言い渡されたが、お嬢様なので掃除をしたこともなく、逆に散らかすだけだった。

片付けが終わって、2人は好きなものを言い合いっこする。キャロルはもっと良いピアノで曲を弾いてみたいと言い、火星移民メモリアルホールに強行侵入した。そこではアーティガンのリハーサルの合間で、ロディがセッティングを行なっていた。

キャロルとチューズデイは『The loneliest girl』を歌い上げる。アディはその様子を動画に収めネットに投稿。バズって多くの人にキャロル&チューズデイが知られることになる。動画を偶然見ていたガスは、2人に惹かれロディとコンタクトを取り、その翌日にはキャロルの家に乗り込み、勝手にマネージャーになると言い放つのだった。

AIの作る音楽 vs 人の作る音楽

このアニメの世界では多くのヒットソングはAIが作成しているようだ。現実でもすでにAIが音楽を作成するソフトウェアなどが存在するが、ヒットソングは出ていない。しかし民衆の嗜好や歌手の適性などを見極めて、それに応じた曲を作れるようになれば確かにヒットソングは生み出せるだろう。そのときにはもしかしたら人間の歌手も存在する必要がないかもしれない。

一方で、人の手によって作詞作曲された音楽が、その人物の生き様などが反映されているものなので、AIの音楽以上に人の心を打つものになるだろうか。このアニメではロートルな曲作りをするキャロル&チューズデイとハイテクなアンジェラの曲の対比構造があるのかなと思う。

優しい空気感

アニメ全体に通底するものとして優しい空気感がある。好きなものを言い合うシーンなどは、2人の心通わせている様子がこちらにも伝わって、とても温かい気持ちになれる好きなシーンだ。こういう雰囲気のアニメは大好物である。ちなみにティンバーランドは実際に存在するブランドだ。

またインターネットで一躍スターになるなど、近未来が舞台にしてはやけに現代的だが、それゆえ現実味はある。日常アニメのような雰囲気もあるが、やかましくなく、本当の日常の延長線上の非日常を描いていると言ってもいいかもしれない。

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