【キャロチュー】『キャロル&チューズデイ』11話感想 埋まらない溝、そして連れ去り

『キャロル&チューズデイ』第11話「With or Without You」感想です。サブタイトルは
1987年にリリースされたU2の楽曲。

スポンサーリンク

前回あらすじ

「MARS brightest」準決勝。第1戦はGGK vs アンジェラ。GGKは準々決勝と同じく不思議な世界観を披露する一方で、タオは急遽アンジェラの曲目を変更するという奇策に出る。イメージと違うキュートでポップな『All I Want』を歌い上げ、意外性が評価されアンジェラの勝利を収める。キャロル&チューズデイの楽屋にはシベールが現れる。シベールの執着心を危険に感じたチューズデイは、彼女を追いかけてしまう。舞台上では、対戦相手のピョートルがパフォーマンスを終えた。しかしチューズデイが戻らず、出番の時間が迫る。

11話あらすじ

キャロルはチューズデイを楽屋で発見するも、チューズデイは手に火傷を負っていた。誰かが楽屋に罠を仕掛けていったのだ。ギターのピックも持てなくなるほどの痛みで、2人はギターが必要な『The Lonliest Girl』ではなく、『Lost My Way』を選択する。

チューズデイはボーカルのみ、キャロルはキーボードを担当して何とか出番を終えることができた。アーティガンには苦言を呈されたものの、その不完全さが逆に音楽と良くマッチしていると評価され、キャロル&チューズデイは勝利した。

犯人捜しをしていたロディとガスは、ピョートルの配信動画の背後にシベールが写っているのを発見。それが証拠となりシベールは逮捕されたが、連行されるときチューズデイはシベールに憎悪の塊をぶつけられてしまう。

事情聴取を終えたチューズデイだったが、キャロルとのギクシャクはまだ解決できなかった。そこにチューズデイを連れ戻しに屈強な男がやってくる。キャロルが抵抗するも振り払われ、チューズデイは無理矢理車に乗せられ、強制的に連行されてしまうのだった。

新曲『Lost My Way』

今回はアクシデントとがあって、曲を変更。新曲の『Lost My Way』を披露した。楽曲は今までのものは、キャロチューの2人が徐々に孤独から解放されて仲間ができて前向きになるという流れにあった。しかし、『Lost My Way』は一転してタイトルにもあるように道を見失い孤独に戻ってしまったような感情を表現している。

ただこれも今のキャロルとチューズデイの感情に沿った曲なのは間違いない。シベールが現れて2人の関係がギクシャクしている今だから歌える歌だった。

キャロル「そうだね、今だったらあれ(Lost My Way)を歌えるかも」

そのギクシャクを審査員は不完全さと表現したが、その不完全さがこの楽曲に必要な要素だった。音楽を通して、2人の感情や今の関係が伝わってくるようなパフォーマンスに心を動かされたのだろう。

しかしながら、これを現実世界でやると確実に炎上する。たまにオーディション番組で将来性を感じるとかスター性があると言った抽象的な理由で合否を決定すると、ネットでは批判が殺到するケースがある。火星ではどうかわからないが日本では、不完全なのに勝つとか出来レースだろ!と言われるに違いない。特に相手が人気者のピョートルならなおさらだ。

埋まらない溝、そして連れ去り


オーディションでは勝利したものの、キャロルとチューズデイの溝はまだ埋まらない。これは2人が座る位置にも良く現れている。7話では2人は横並びで座っていた(下画像)が、11話ではほぼ直角に座っている(上画像)。この直角というところが完全に仲違いしたわけではなくすれ違いであることを良く表現している。

チューズデイが連れ去られたときはキャロルが身体を張って止めようとした。きっとそれぞれが、相手がいなくなって初めてその大切さに気付くのだろう。対戦相手のアンジェラもマネージャーのケイティとの溝ができてしまった。逆境を乗り越えるであろう2組の対戦が待ち遠しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました