『キャロル&チューズデイ』18話感想 この恋愛エピソードって必要?

『キャロル&チューズデイ』第18話「Only Love Can Break Your Heart」感想です。サブタイトルはニール・ヤングが1970年にリリースした楽曲。

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前回あらすじ

キャロル&チューズデイは初のアルバムを製作する一方、アーティガンはAIに全ての預金を盗まれ一文無しになってしまっていた。失意のどん底に沈んでいたアーティガンをロディが見かねて、キャロルの家でキーボードを借り、曲を新たに作るよう説得する。アーティガンは葛藤の末、音楽の情熱を取り戻し新曲を作り上げる。その曲を引っさげて向かったのはタオの元だった。ボーカル募集中というアーティガンの頼みを聞き入れ、アンジェラがアーティガンの曲を歌うことに決定するのだった。

18話あらすじ

アンジェラと交際が噂されていたアーロンが自動操縦の車に轢かれて大ケガを負ってしまう。そのアンジェラのものには「ブラックナイト」を名乗るストーカーからアンジェラを監視しているとしか思えないメールが頻繁に届き、アンジェラは戦慄する。

一方で、キャロル&チューズデイはアルバム収録も順調?に進み、ヘフナーからはサイドニアフェスに正規のアーティストとして参加してほしいと誘いが来る。チューズデイはずっとカイルのことが気になっていてキャロルの心配も構わず、2人でレストランで出会うことに。

チューズデイがカイルに逆インタビューをしていると火星のウェザープラントが爆発。それは反火星派移民のテロだということが判明し、反地球を掲げるヴァレリーの追い風になった。チューズデイは爆発に動転。カイルに付き添ってもらい家まで送り届けてもらう。

チューズデイはカイルに更に惹かれていく。カイルと2回目のインタビューでは、カイルがチューズデイにインタビュー。チューズデイはヴァレリーに対する懸念を口にするのだった。


そして3回目の密会。チューズデイはオシャレをしてカイルにプレゼントを持っていつもの場所へ向かう。しかしカイルの横にいたのは彼の彼女だった。失恋したチューズデイはとぼとぼと家路につく。キャロルは傘を持ってチューズデイを出迎えるのだった。

チューズデイの初恋、そして失恋

前回の感想でチューズデイはカイルに好意を寄せているわけではなさそうだが、と書いたが全くの大外れだった。率直に言って、こんな安易な恋愛展開にはならないだろうと思っていたんだけどなあ。

チューズデイがなぜカイルのことをこんなに気に入ったのかというところがまず気になるが、それは箱入り娘だったチューズデイがちょっとワイルドなジャーナリストに出逢って、コロッと騙されてしまったというので説明はつく。あの年頃の女性は大人の男性に惹かれやすいというのもあるだろう。

だけどやっぱりこの恋愛エピソードは陳腐だなと思わざるを得ない。初恋の男性がキスしているのを見てショックを受けるなんて、半世紀前のドラマでもあるかどうか。ほとんど化石みたいなシナリオだと思った。あれはただの妹だよとかだったら、もう単なるラブコメになりそう。

この失恋を生かして恋愛ソングをキャロチューが作るんだったらまだエピソード自体の必然性は分かるが、こんな些細な恋愛では、多くの人をときめかせる詩なんて書けないと思うし、キャロチューの2人には恋愛ソングは似合わないようにも思う。恋愛ソングはアンジェラの方がふさわしい。

またカイルの立場はかなり面白そうな動き方ができそうなだけに、もしこの恋愛エピソードだけの道具だとしたらかなり勿体ない。流石にそんなことはないと思ってるが。批判はしたが、今回絵はかなり綺麗だったのは良かった。

ブラックナイトは誰か?

アンジェラを付け回すブラックナイトとは誰かという謎がある。アンジェラの行動を逐一監視できて、アンジェラの車にも隠しカメラ?を仕込むことができる人間で、かつ今まで登場した人物であろう。

一番の候補は元マネージャーのケイティ・キムラだろうか。アンジェラにあらぬ疑いをかけられて、アンジェラに対する愛が暴走した結果だと考えれば辻褄は合う。しかしこのアンジェラのストーカー事件は本筋にどう絡んでくるかがまだ見えない。タオがブラックナイトからアンジェラを救ったりするのだろうか。

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